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tn「グルッペンは家で待ってるんちゃう？帰らんでええの？」
これ以上トントンをこの場に留めておくのも、相手に迷惑か。「そろそろ帰った方がいいのでは？」という意味だととらえて、私は彼の分の支払いもするために金貨を一枚置いた。
「ピアス、見つけてくれてありがとう」
tn「ん？あ、おい！別にそういうつもりじゃ」
コートを羽織り、トントンの制止を振り切って家へと姿くらましをした。
***
「ただいま」
「お帰りなさいませ、A様」
出迎えてくれたのは、屋敷しもべ妖精のエドガー。
「グルッペンは？」
「それが、その…」
「…シャワー浴びてくる」
屋敷しもべ妖精だって空気を読んでいるのに、私が読めないでどうする。どうやら女は、まだこの家にいるらしい。トントンのことなんて放っておいて、別のところで飲んでればよかった。…いやいや、なんで私が自分の家に帰るのに空気を読まなきゃいけないのよ。服を脱いで熱いシャワーを真上からぶっかけられると、今日のジンが抜けていく。ふと耳に触れれば、探していたピアスが元の居場所に戻ってきていた。こんなもの、別に無くなったってよかったのに。手元に戻ってくると、考えが変わった。ただ、これを探さなければトントンという男のことは永遠に分からないままだったかもしれない。
コネシマのことを庇うような言い方。とても嬉しかった。彼は人を肩書で見ない人間。彼の周りに人が集まるのもなんとなくわかる。
gr「A？」
「わっ…なに…？」
扉越しに声をかけられて、反射的に身を守った。
gr「残業か？」
「…そんなところ」
gr「頑張りすぎて体壊さんようにな。タオル、ここに置いとくわ」
「どうも…」
そういえばバスタオル持ってくるの忘れてたっけ。彼の気配が無くなってから扉を開けてタオルを取る。体に巻き付けて脱衣所に出ると、そこにはエドガーがいた。
「どうかした？」
「ご飯はどうしますか？」
「ごめん、食欲が無いから。…もし作ったなら明日の朝食にするよ」
いくら妖精だといっても、エドガーの前で裸になるのは気が引けた。バスタオルの下から下着を履く。
「それから、魔法省恒例のクリスマスパーティーですが…ドレスはどのように？」
もうそんな時期か…。
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Alex(プロフ) - sayakaさん» 凄い嬉しい感想を…ありがとうございます！ストックはありますので、更新して参ります！ハリポタもお好きとのことで、そんな方に響く小説が書けたこと嬉しく思います。 (2020年3月7日 11時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - 読みました。ハリポタもwrwrも好きなのですが、どちらの良さも残ってるどころかより良くて本当に面白いです。続き楽しみにしています。といっても催促したいわけではないので、Alexさん自身も楽しく執筆し続けられること含めて楽しみに待ってます。 (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - Alexさんの物語は好きですが、ハリポタ原作自体も好き故に読むのを少し躊躇っていました。が、読んで良かったです。続きが読みたくて読みたくて仕方ないのに、読み終わるのがもったいなくて、早く読み進めたい気持ちをぐっとこらえて丁寧に読む、そんな物語を久しぶりに (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - こにまるさん» コメントありがとうございます！なかなか魔法省パロは無かったので、作ってみました！お口にあったようで光栄です。まだラストスパートには程遠いですが、どのようにあの苦難を乗り越えるのかとか、本編の裏では実は…的なところを意識して書いていきます！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…hpも大好きでAlexさんの文章も表現も大好きで、何より話の作りと運び方がとても引き込まれて…どう転んでも楽しめるしどういう流れになるのかとても気になる作品です…！素敵な作品を産み出してくださってありがとうございます…！！！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 059a5adf8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年1月12日 1時
