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西の訛りが少しだけ入っている。鬱先生みたい。たったそれだけの共通点なのに、目の前のこの人に凄く親近感が湧いた。
「いえ。戻そうと思って」
私が彼の行動をじっと見ていたから、次にゴマを使うと思ったんだろう。そうじゃなくて、そのゴマを元の場所に戻そうと思っていただけだ。
??「すみません、ありがとうございます」
彼からゴマを預かろうとした時だった。ふと、彼の指が私の人差し指に触れた。
??「っ！」
それはまるで汚いものでも触った時のように瞬間的に手を離される。それなのに、表情はちょっと違った。化け物でも見たような驚いた顔。季節柄、静電気でも起きたのかと思ったが彼の言葉で察した。
??「あなた…オメガですか？」
彼の奥で蕎麦を食べていたサラリーマンが驚いたような顔でこちらを見た。
「オメガだって、あの子」
その声は騒がしかった店内を静かにさせ、そしてざわめかせる。好奇の目に晒され、自分はいてもたってもいられなくなった。
??「あの、」
彼が次の言葉を言う前に、店から飛び出した。
最悪だ、最悪だ！
触った瞬間オメガだと分かったということは、彼はアルファだ。しかも自分の会社の人間。統計によれば、アルファは一万人に一人の割合で生まれてくるらしい。それじゃあ、オメガは？もっともっと少ない。百万人に一人の割合だ。だから、普通に生活していればアルファに会う可能性は極めて高いし、都会に行けばもしかしたらすれ違う可能性だってある。地方都市で言えば、その地方に十人程度はいる計算だ。しかし、オメガは各都道府県に三人いるかどうか。そんなアルファとオメガが出会う確率は、とても低い。にも関わらず、まさか自分と同じ会社にいたのは驚きだ。派遣の担当営業さんに言って、職場変えさせてもらえないかな…。ただ、よくよく考えてみれば、アルファがこの会社にいたって、不思議なことは何もない。この国を代表するようなメーカー企業で、トップは確かアルファだった。役員もアルファだったし。生きづらい世の中だ。
急いで入ったカフェに人はまばら。ホットコーヒーを胃の中に入れながら、明日からの衝動期をどう過ごそうか悩んでいた。
*side eml*
??「エミさーん」
eml「おー」
喫煙所で煙草を嗜んでいると、ガラスの向こう側から同僚のゾムさんが手を挙げているのが見えた。
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Alex(プロフ) - カルさん» はぁい…ごめんなさい… (2020年3月8日 21時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
カル(プロフ) - 続き…楽しみにお待ちしております (2020年3月8日 16時) (レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
おばけ - 世界観とかめっちゃ好きです！更新これからも応援してます！ (2018年12月31日 22時) (レス) id: c7fac66308 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» 現段階で誰に落ち着くのか名言はできかねます。ご要望にお応えできないかと存じますが、最後までご覧いただけますと幸いです。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - ひとらん落ちを願う（ひとらん落ち少ないきがするから） (2018年12月30日 4時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 23時
