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「パソコンの設定でできるのに、手作業でやってるよ」
「さすがオメガ。頭悪いんだから仕方ないって」
「可哀そう」
うるさい、うるさい、うるさい！私が聞いた時、教えてくれなかったんじゃない！手に力こめれば、紙がよれる。深呼吸をして息を整えれば、ほんの少しだけ落ち着いたような気がした。四隅を合わせ、ホッチキスで留めた資料を先程の社員の元に持っていけば、こちらに目もくれず「はいはい、ご苦労様」と言う。その後トイレに直行し、下着を下げ、すかさずスマホを取り出した。
[今日、夜に飲み行こうよ]
そうメールを送り、返事を待たずに個室から出ようとしたがすぐに返ってきた。[ええけど、もうすぐヒートなんちゃう？]と男からのメッセージ。とりあえず手を洗い、デスクに戻る途中で[まだ先だよ。早く仕事終わらせるし、安いとこでいいから]とほんのちょっと見栄っ張りな男に送れば、[分かった。駅前集合で]と簡素な返事が返ってくる。これから上長に衝動期の件で有給を申請しようと思っていたけど、なんだか心が少しだけ楽になった。
***
「鬱先生、こっちだよー！」
居酒屋に入ってきた鬱先生に店の奥から呼ぶと、片手を挙げて応えてくれた。
ut「ごめん、ちょっと仕事終わらんくて。あ、お兄さん、生二つで」
先に飲んでいたウーロンハイをひょいと取られ、ぐっぐっと喉を鳴らして飲み干した。
「スーツかけようか？」
ut「おう、悪い」
彼から高そうなスーツを預かり、後ろにあったハンガーにかける。ビールはすぐにやってきて、お互いの前に置かれた。置いた瞬間に泡がほんの少しこぼれたが、店員は気にするそぶりを見せない。同時に一つの皿に入った枝豆も置かれ、これがお通しとなるらしい。ビール一杯、ワンコインを出せばお釣りが出るくらいの値段。
ut「じゃあ、お疲れー」
「はい、乾杯」
ごつっという音を出して、お互いのジョッキがぶつかった。喉ごしを確かめるように飲み込む。380円のビールとはいえ、おいしいものはおいしい。唇の上についた泡を冷え切ったおしぼりで拭き、早速枝豆に手をつける。
ut「で、なんかあったん？」
メニューを見ながら「鳥もも、塩でええやんな？」と尋ねる鬱先生。
「塩でいいよ。…いや、まあ…あったっちゃあったけどさ、いつものこと。あの人達はさー、オメガ、オメガ、オメガって…飽きないもんなのかねー」
ut「差別の話？」
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Alex(プロフ) - カルさん» はぁい…ごめんなさい… (2020年3月8日 21時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
カル(プロフ) - 続き…楽しみにお待ちしております (2020年3月8日 16時) (レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
おばけ - 世界観とかめっちゃ好きです！更新これからも応援してます！ (2018年12月31日 22時) (レス) id: c7fac66308 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» 現段階で誰に落ち着くのか名言はできかねます。ご要望にお応えできないかと存じますが、最後までご覧いただけますと幸いです。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - ひとらん落ちを願う（ひとらん落ち少ないきがするから） (2018年12月30日 4時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 23時
