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「いや、過労…だと思う」
ut「過労って…派遣にそんな仕事させとんのか、お前の会社は」
というよりは、人間関係に疲れてるだけだ。主に、エミさんというアルファのせいで。私のデスクにペンを届けに来てくれて以来、女たちからの嫌がらせが格段にパワーアップした。自分でやった方が早いようなコピーを押し付けてきたり、わざと私以外の皆でランチに行って一人で電話番をさせてみたり。そんな子供じみたことをして何が楽しいんだろう？と思ってなるべく考えないようにしているが、正直限界も近い。
「それもこれも、このペンが悪い」
胸ポケットから出したのは、その辺で売ってるような黒いペン。まじまじとそれを眺めていると、異変に気付いた。
「何これ…」
ノック式の黒ボールペン。透明な部分に何か巻かれていた。しかもそれは中に入っているようで、一旦ペン先の部分をくるくると回して芯を取り出す。
ut「どうしたん？」
今までスマホに夢中だった鬱先生も顔を上げた。
「なんか入ってた」
それは細長い緑色の付箋。
「困ったことがあれば連絡ください。…エーミー…ル…」
その下には携帯電話の番号。
ut「貸して」
鬱先生は煙草を口に咥えたまま、その付箋をむんずと掴んだ。
ut「…男？誰？エーミールって」
「多分…多分だけど、知ってる気がする」
自信はないが、エミさんと呼ばれている人と同一人物かもしれない。
ut「どんな奴？」
「同じ会社で、」
ut「男？」
「多分…」
ut「ダイナミクスは？」
「アルファ…だと思う…」
そこまで言うと「へー、やるやん」と煙草の煙を遠くに吐き出す。
「あ、」
それから付箋をぐちゃぐちゃと丸め、既に何本か先客のいる灰皿にぽいと投げ込んだ。
ut「ん？あかんかった？」
「そうじゃないけど」
灰の中に手をつっこんで付箋を取り戻すほど、それに価値があるとは思えない。
ut「それより、薬はどうなん？特に問題なし？」
「分かんない。効き目あったかどうかは、衝動期にならないと結局のところ分からないでしょ？」
ut「予定ではどれくらいに来る？」
「来月の今頃かな？」
ut「じゃあ、あと一回くらいは飲み行けるな」
「いいよー？とことん付き合ってもらいましょう」
挑むように彼を見ると、「お付き合いしますとも」と小さく笑った。
***
首からネックストラップを取り外し機械にかざすと、ピっと音を立ててロックが外れる。
「お疲れ様でした」
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Alex(プロフ) - カルさん» はぁい…ごめんなさい… (2020年3月8日 21時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
カル(プロフ) - 続き…楽しみにお待ちしております (2020年3月8日 16時) (レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
おばけ - 世界観とかめっちゃ好きです！更新これからも応援してます！ (2018年12月31日 22時) (レス) id: c7fac66308 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» 現段階で誰に落ち着くのか名言はできかねます。ご要望にお応えできないかと存じますが、最後までご覧いただけますと幸いです。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - ひとらん落ちを願う（ひとらん落ち少ないきがするから） (2018年12月30日 4時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 23時
