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os「…悔しいけどな、言っても変わらんやろ」
「言わないと変わらないこともあります」
じっと彼の瞳を見つめれば、「あんまり困らせんといて」と苦い顔で笑った。
os「俺は何も言われへんわ。はい、処方箋」
机の下でジジジと機械的な音を鳴らしていたプリンターから、処方箋の書類を一枚取る。
os「一応、貧血のお薬と、いつものやつ。抑制剤と、その副作用を抑える薬。そして残念なお知らせ」
用紙を受け取り、「残念なお知らせ？」と彼の言葉を繰り返す。
os「抑制剤と副作用の薬、高くなってん。…ジェネリックにもできるらしいけど、あんまりオススメはせんな」
「高くなったって…そんな…」
今日はギリギリのお金しか持ち合わせていない。ATMでお金をおろした後に買うこともできるが、そんなことをしたって結果は変わらない。
「ジェネリックの方が安いですよね？」
os「まあな」
「だったら、そっちを買います」
os「お大事に」
***
ut「薬値上がりしたん？」
「そう…」
私の愚痴に付き合ってくれているのは鬱先生。今日は夜から飲む予定を立てていて、大衆居酒屋にやってきた。病院でのことを話すと、鬱先生が相槌を打ってくれる。
「…ねえ、聞いてる？」
スマホをなかなか手放さない鬱先生。彼の持っている小さな世界をつんつんと指で突けば、「おいおい」とスマホをポケットの中に戻した。
「誰？新しい女の子？」
半分程まで減ったビールを飲む。
ut「新しい…わけじゃないな。前から知ってる子」
「へー。私に紹介してくれる男性はどうなったんですか？」
ut「今探してるとこ」
二本目の煙草に火をつけ、ふうと煙を向こうへ飛ばした。
「どうせ紹介してくれるなら鬱先生みたいな人がいい…」
ut「ん？なんて？」
「…別に」
ut「ほんま聞こえんかった。なに？」
「大したことじゃないよ」
本当に聞こえていなかったらしい。こちらとしても、ふと漏れ出た台詞だ。流していただいて構わない。
ut「で、薬値上がりして？ちゃんと買ったんやろな？」
「買ったけどさー…ジェネリックの方。効果は変わらないみたいだけど、飲んでみないと合うかどうかは分かんない。同じような成分使ってるけど、まるっきり一緒なわけじゃないからね」
ut「まあ、薬なんてそんなもんやろ。アレルギー出たら飲んだらあかんよ」
「分かってる。衝動期前から休みもらってるし、もしちょっと早めに来ちゃっても大丈夫。…それよりもお金が無くてさ…」
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Alex(プロフ) - カルさん» はぁい…ごめんなさい… (2020年3月8日 21時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
カル(プロフ) - 続き…楽しみにお待ちしております (2020年3月8日 16時) (レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
おばけ - 世界観とかめっちゃ好きです！更新これからも応援してます！ (2018年12月31日 22時) (レス) id: c7fac66308 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】さん» 現段階で誰に落ち着くのか名言はできかねます。ご要望にお応えできないかと存じますが、最後までご覧いただけますと幸いです。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - ひとらん落ちを願う（ひとらん落ち少ないきがするから） (2018年12月30日 4時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 23時
