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em「もしくは、こちらに向かって時速5.65kmでやってくる、あなたの『コイ人』の車で帰るとかはどうでしょう？」
パタンと控え目な音を立てて、扉が開く。
os「どうもー。Aおる？」
エーミールさんが言う通り、オスマンがやってきた。
「どうかした？」
os「今日、昼飯一緒にどうかなって思って。お誘いに来たんやけど」
タブレットを閉じ、恋人の方に向き直る。
「いいけど、時間の約束はできないかも」
os「大丈夫やったらメールして」
このお誘いこそメールでいいじゃない。
「はーい」
ものの数分でいなくなったオスマンに対し、トントンが「LINEで誘えばええやんな」と疑問を呈す。私の代わりに突っ込んでくれてありがとう。
「エーミールさん。今日はお土産を持ってきました」
診察台に横たわるエーミールさんに、緑と黄色、二つの本を見せる。
tn「やったな、エミさん。お土産やってさ」
エーミールさんの後ろでデスクトップ型のパソコンを操作しているトントン。声がした方へエーミールさんが顔を向け、ゆっくりとこちらに首を戻す。その動作は彼の肉体が、アルミや銅などでできていることを忘れさせるくらい滑らかだった。
eml「ありがとうございます。その本を私に？」
パチパチと瞬きを二回。
「そうです。ただ、二冊どちらも差し上げることはできません。どちらか一つ、選んでください」
eml「それじゃあ」
そう言って彼は緑色の本を取ろうとしたので、ひょいと手を引いた。
「中身を見てはいけません。表紙だけで選んでください」
ちらとトントンを見ると、何かを伝えるような目をしてこちらを見ていた。
その意思を組んで目を逸らし、再びエーミールさんに向き直る。
eml「…中身を見ないことにはなんとも言えません」
「表紙だけで選んでみては？」
eml「情報が色だけでは、選択するのは難しいです」
「じゃあ、好きな色で判断してみて。黄色と緑。どっちがお好み？」
するとエーミールさんは、「厳密に言えば黄色ではなく、『カナリー』という色で、コード表で言えば『#ffd718』。緑ではなく、『アパッチ・グリーン』でコードは『#006f61』ですが」と少し得意気な顔をする。
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Alex(プロフ) - あいさん» アドバイスありがとうございます！あいさん自身でお答えが出ているようですが、仰る通り文字数の制限から改行しておりません！読みづらいとお感じならば、もう読んでくださらなくて結構ですよー！ (2020年1月9日 15時) (
レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 七と十さん» とんでもないです！展開としては少し悲しいような、そんな話になるとは思いますが、ぜひ最後までご覧くださいませ！ (2020年1月9日 15時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 文字数制限等あるので難しいかと思いますがもう少し改行すると読みやすくなると思います！更新頑張ってください！ (2020年1月9日 13時) (レス) id: bee4947421 (このIDを非表示/違反報告)
七と十(プロフ) - 読み返したいと思っていたので誰でも見れるようにして下さってありがとうございます！珍しい設定で展開が楽しみです！！Alexさんの作品はどれも本当に面白くて読み応えがあります、好きです！応援しています！！ (2020年1月7日 22時) (レス) id: fb792d066d (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - みたら士さん» ほんとですか！？良かった…バグかなんなのか、こちらの画面だと外れておらず…安心しました！ご丁寧にありがとうございます！ (2019年6月11日 0時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年6月9日 23時
