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em「ああ、こんにちは。Aさん」
「こんにちは、エーミールさん」
診察台にブルーを基調とした検査着を着て、横たわっているのはエーミールさん。と呼んでいる人工知能だ。
ここは、国立科学研究所。国の機関で、最先端の技術を扱っている。広大な敷地は都市を走る円形の路線が、まるっと一つ入るくらいの大きさだ。敷地は五つのエリアに別れ、一つは宇宙科学。もう一つは地学、それから物理学、近代技術、謎に包まれている軍事技術。私は近代技術のエリアで勤務している。五つのエリア全てを合わせたらどのくらいの人数がいるのかは分からないけれど、少なくともこの近代技術のエリアで従事している職員は二百は下らない。さて、そんな施設の中で私は何をしているのかと言えば、人工知能に『感情とは何か』を教える仕事をしている。平たく言うとそんな感じ。その人工知能が、この人型をしたエーミールさん。
em「今日の調子はいかがですか？」
「ふふ、絶好調って感じです。エーミールさんは？」
em「そうですね。…まあ、ぼちぼちです」
その人間らしい答えに以前は笑っていたもんだが、今では彼の学習能力に感心するばかりだ。人工知能なんて、所詮スマホについているAIアシスタントと変わらないだろうなんて思ってた。でも、実際はどうか。科学者やエンジニアたちの活躍により、こんな風に普通の人間と変わらないやり取りをできるらしい。人間の進歩って本当に凄い。
tn「A、今日もよろしく頼むわ」
「こちらこそ」
彼は、人工知能のラボを取り仕切るリーダー、トントン。そして、私をこの研究所に連れてきた張本人でもある。
「エーミールさん。今日のお天気は？」
em「今の天気はご覧の通り、」
そう言って、まるで人間が身体を動かすように窓に手を向ける。
em「少し曇ってますが、昼頃には温かくなりますよ。でも、Aさんが帰られる頃には雨が降るかもしれないので、もし傘をお持ちでないのならば、」
今度は出入口付近にある傘立てをちらと見た。
em「あそこからお借りすることをオススメします」
「でもそれって、人の傘を勝手に借りるってことじゃないですか？」
そうエーミールさんに尋ねてみる。
em「もし傘の持ち主が一年以上そこに置きっぱなしで、そんな傘を忘れて別の傘を使っているとしたら…どうです？使ってしまってもいいと思いませんか？」
tn「良くないやろ…」
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Alex(プロフ) - あいさん» アドバイスありがとうございます！あいさん自身でお答えが出ているようですが、仰る通り文字数の制限から改行しておりません！読みづらいとお感じならば、もう読んでくださらなくて結構ですよー！ (2020年1月9日 15時) (
レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 七と十さん» とんでもないです！展開としては少し悲しいような、そんな話になるとは思いますが、ぜひ最後までご覧くださいませ！ (2020年1月9日 15時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 文字数制限等あるので難しいかと思いますがもう少し改行すると読みやすくなると思います！更新頑張ってください！ (2020年1月9日 13時) (レス) id: bee4947421 (このIDを非表示/違反報告)
七と十(プロフ) - 読み返したいと思っていたので誰でも見れるようにして下さってありがとうございます！珍しい設定で展開が楽しみです！！Alexさんの作品はどれも本当に面白くて読み応えがあります、好きです！応援しています！！ (2020年1月7日 22時) (レス) id: fb792d066d (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - みたら士さん» ほんとですか！？良かった…バグかなんなのか、こちらの画面だと外れておらず…安心しました！ご丁寧にありがとうございます！ (2019年6月11日 0時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年6月9日 23時
