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大切な話があった。
でもそれは、全てをやり終えてから伝えるべきだろう。そう思って、自分の中にしまっておいた。そのはずだったのに、Aさんにも指摘を受けたけど、空気の読めない性格が災いして「大事な話がしたい」なんて言ってしまったのだ。あとはもう、彼女の仰る通りだ。時間を作らなかったのは俺の方やし、今言わなくてもいいことを今言ってしまう。もっと言葉にする前に、行動に起こす前に考えるべきだった。後悔ばかりが襲ってきて、アメリカでの研修なんてちっとも身に入らない。会いたい。Aさんに会いたくてたまらない。離れてから気づいた、彼女の存在の大きさ。幸せにするからなんて自分を犠牲にしたところで、Aさんが隣にいてくれないとまともに生活すらできない。彼女に謝ろう。そう思うたび、別れようと言われた時のことを思いだす。そうだ、別れたんや。Aさんは俺に愛想尽かしたんかな。まあ、当たり前っちゃ当たり前か。女と付き合ったことはおろか、女性と話したことすら数える程度しかない。それなのに俺に優しくしてくれて、色々と教えてくれて、沢山の思い出を作って、色んな所に行って。まだまだしたいことは沢山ある。
eml「Aさん」
あの日、初めて彼女に話しかけた時のように勇気を出して名前を呼んだ。
Aさんのマンション前で。半日彼女を待った。別れようと一方的に言われて、
「…エーミール…」
少し髪の伸びたAさん。痩せた？やつれて見える。
eml「あの、」
「なに？別れたんだよ。もうエーミールに会いたくない」
マンションに入ろうとする彼女の前に立って、中に入らせないようにした。
「どいてよ！」
eml「嫌や！…ちょっとでいいから話したい」
「随分むしのいい話だよね。自分は時間を作ってくれなかったくせに、私には時間作れって？」
eml「分かってる。けど、話したいねん。…お願いします…」
頭を下げてAさんにお願いすれば、「ちょっとだけだよ」と言うので顔を上げた。彼女を近くの公園に連れていき、いつだったか頑張って星の説明をした時と同じベンチに腰掛ける。
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Alex(プロフ) - ドナドナさん» ありがとうございます！アラルカァイがよく分かりませんが、喜んでくださって光栄です。お辛い経験されたんですね。心中お察しします。 (2020年4月19日 21時) (
レス) id: 68d9b196e6 (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ - この作品がすごすぎて、目から滝のようなアラルカァイが...夢主のお話が自分にそっくりで、なんとなく嬉しかったです。ありがとうございました。 (2020年4月19日 1時) (レス) id: e73edfc34e (このIDを非表示/違反報告)
きぃ(プロフ) - ｳｫｫｫｫｫｫｫｵｵｵｵｵﾝ!!!!!!(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2019年9月2日 2時) (レス) id: d9682ceb69 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - おつるさん» 涙ふきふき。そう思ってくださり、ありがとうございます！今度はうれしい涙が流れてしまうような話を考えます！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ぐろこさん» ご覧いただきありがとうございます！ちょっと悲しすぎましたね…次はほっこりエーミールを書いてみます！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 8d1909fe0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年5月25日 14時
