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「私、そろそろ孫の顔が見たいわあ」
わざわざ海外から取り寄せたコーヒーを啜りながら、グルッペンの母は言う。
「…そ、そろそろ…でしょうか…」
「そうよね。Aさんと私の息子なら、それはそれはきっと優秀な男の子が生まれるに違いないわ？あまりに年をいきすぎると、出産にも負荷がかかるじゃない？だから、」
カチャっと音を立ててソーサーにカップを置く。
「早く子供を産んでちょうだい。ね？」
「…はい…」
結婚して三年。私たちはまだ子供に恵まれなかった。いや、それだけならきっとまだ改善の余地がある。医者に行って、そういう治療をすればいいのだ。そして、彼の母は一つ勘違いをしている。
子供が産めないわけじゃないのだ。
「あの、グルッペンさん」
gr「ん？」
ベッドに入り、暖かい光を放つスタンドライトを頼りに本を読む私の夫。お互いに出会った時より老けてはしまったが、眼鏡を外した彼は年齢よるぐっと若く見える。
gr「どうしたん？」
なかなか本題に入らない私を不思議に思ったらしく、本を畳んでベッドに入るよう促す。彼の横に少しだけ空間をあけて、もぐりこんだ。
gr「話したくない？」
天井をただ見つめ、どのタイミングで彼に言おうか悩んでいた。
gr「当てたろか？」
顔だけを横に向け、グルッペンさんを見る。
gr「また母さんに何か言われたんやろ」
「…分かってるなら、…」
言いかけてやめた。身体ごとこちらに向けた彼は、宥めるように流れていた私の髪をゆっくりと撫でる。
「私、今日は妊娠しやすい日です。…だから、」
gr「分かった」
そこからのグルッペンさんは早かった。髪を梳いていた手は急に男の手になる。覆いかぶさるように上へ乗り、首元に顔を埋める。たっぷりと唾液を含んだ舌が首筋を這い、その間に彼の手は私のパジャマのボタンを上から一つずつ外していく。いつも通りのルーティン作業。だからきっと、何の反応もしない。けど、私という生き物は存外単純にできているようで、這いつくばる舌にも、ボタンを通して感じることのできる彼の骨ばった指にも、敏感に反応してしまう。
「っ、…ってない…」
gr「ん？」
「分かってないじゃないですか」
敏感に反応しているのは私だけ。男の欲が集まる場所に注視した。目の前の男は困ったように笑う。
gr「…ごめんな」
何の変化もない彼の下腹部。
「…あなたのお母さまが…。明日、話があると仰ってました」
gr「分かった。…すまんかったな」
オレンジ色の光を消して、眠りについた。
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amaterasu1451(プロフ) - やっぱり神作しか産まないんですね…楽しみにしてます！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: f456e6e890 (このIDを非表示/違反報告)
あお - すごい好きです！！高評価しときました。登録してなくてお気に入り出来ないのが悔しい(？)です… (2019年3月3日 3時) (レス) id: 609a23f8bf (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - 支配人Bさん» ご覧いただきありがとうございます！高評価も本当に恐縮です…！定期連載ではないのですが、頑張って続けていこうとおもいます！ (2019年2月25日 7時) (レス) id: 6059f767f4 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - うわぁぁ、すごい好きです！即お気に入りと高評価してしまいました！ (2019年2月25日 1時) (レス) id: f5dea51b58 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - Yuki.aruruさん» 応援ありがとうございます！続きも頑張ってもりもり書いていきますー！ (2019年2月24日 13時) (レス) id: 6059f767f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年2月24日 1時
