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??「まあええわ。それよりさ、火貸してや」
??「あ、いいっすよ」
ライダーはそう言うと、思いっきりギアを入れてバイクを走らせた。振り落とされてしまわぬよう、彼の腹部にしがみつく。
「ちょっと！止まって！ほんとに止まってよ！」
??「無理っすね！それより、後ろ見た方がいいっすよ」
彼に言われて後ろを見ると、バイクに乗ったエーミールがいた。しかしランサーがいない。どこにいったんだ？ライダーにしがみつきながら辺りを確認したその時だった。
??「上！」
咄嗟に上を向けば太陽を背にして何か黒いものが落ちてきた。
「おわっ！」
今まで以上に大きく揺れるバイク。そこに突き刺さっていたのは槍、ランスだ。その後ろにゆらゆらと靄のようなものが現れ、それが晴れるとそこには男がいた。通行人は急に現れた男と槍を交互に見て、口を押えたりどこかに電話をしている者、はたまた写真を撮っている者に別れた。さっさとこの場を離れた方がいい。あまり派手にやりすぎると、それはそれで怒られる。男は道路に刺さった槍を抜き、こちらを見据える。
「っ、」
ギラギラと光るスカイブルーの瞳に戦慄した。これがサーヴァントだ。徐々にその男と離れ、ほっと胸を撫でおろしたのも束の間、ライダーが声を落とす。
??「…来る」
「え？」
ライダーの声の後、横に現れたのは金色の糸。気付いた時には遅かった。ニッと大きな口が狐を描き、目の前に差し出されたのは鋭利な槍。車体が大きく曲がり、その槍を躱した。そのままバイクは速度を上げ、トンネルへと入る。
「無理無理！こんなの無理だよ！」
ランサーを振り切れたわけではない。走行する車の車体の上を器用にジャンプしながら、彼は着実に私達に近づいてきている。
??「だったらお得意の魔術でなんとかしてもらえませんかね！」
「こんな所でやったら他の人にも当たっちゃうって！」
??「今まさに殺されそうになってんのに、あんた他の奴の心配してんすか！？」
「でも無理なもんは無理だって！」
??「…ったく…掴まっててくださいね」
彼はそう言ってペダルを踏み込み、ギアをめいっぱい入れる。前を走る車をぐんぐんと抜いていき、やっとランサーとも距離が出てきた。
「よし、このまま、っ！」
逃げ切れる。トンネルを出ようとした時だった。慣性の法則に従い、身体が前のめりになってそのまま宙へ投げ出された。ゆっくりとスローモーションのように時が流れる。私の真下に立って、こちらを眺めていたのは魔術師だった。
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
