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??「はい、これ被って」
「え？あ…え！？」
隣には黒いバイク。
彼はそこから赤いグレーのフルフェイスのヘルメットを渡してきた。
「…これライダーの、」
??「じゃないです。いいから被ってください」
「じゃあ知らない人の？だ、ダメだよそんなの！」
彼はちらと通りの向こうを見た。つられてそちらを見ると、エーミールさんがまだこちらを追いかけてくるのが分かる。
「返そうよ、そのカード！」
部屋のカードキーを返せばいいだけなのに。ヘルメットをバイクのサドルの上に置き、彼のポケットの中に手を突っ込んだがそれはすぐに止められた。
??「ほら、早く被ってくださいって」
「うわ！」
ヘルメットをすっぽりと頭から被せられ、その重さに頭がぐらぐらした。
??「乗って、早く」
「でも、」
??「はい、うるさい」
そう言って今度はヘルメットのカバーの部分をかぱっと閉められてしまった。それから訪れる浮遊感。バイクの後ろに乗せられたんだと気づいた。バイク全体がぐらんと一度傾き、前にライダーの背中がやってきた。
??「掴まって」
「…どこに？」
??「…バイクの後ろとか乗ったことないんすか…？」
「無いよ」
だって移動はバスとか電車、車だったし。すると彼は一度大きくバイクを揺らした。思わず彼の腹に手を回す。
「危ないって！」
??「咄嗟に掴んだところに手回しといてください。それじゃあ行きますよ」
改めて彼の腹部に手を回した時だった。
??「どこ行くん？」
掠れたような声と煙草の匂い。それは後ろからだった。
??「…最悪や…」
ライダーは肩越しに後ろを見てそうつぶやいた。
??「久しぶりやなー」
??「…そうっすね」
この再会を喜んでいる感じには到底思えないライダー。後ろの男はゆっくりとライダーに近づいた。端正な顔をした長身の男。恐らく、ライダーを知っているということは彼もサーヴァント。誰の使い魔だろうか。その答えはすぐに分かることとなる。
eml「ランサー、彼女は、」
??「あーあー、分かっとるって。サポートの子やろ？」
今度は私のヘルメットを覗き込む。
??「顔分からんからなんとも言えんけどなー…身体はまあ、六十点くらいやな」
「…はあ？」
??「女の身体の良さは外見だけじゃ分からんやろ？」
彼は下品な仕草を手で行う。なんて最低なサーヴァントだ。見えづらいとは思うが、彼の青空を写し取ったような目をギロっと睨みつけてやった。
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
