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*side A*
「じゃあ、指ぷすって切ればいいですかね」
親指を口の中に突っ込み、思い切り噛んでみたがなかなか血は出ない。それもそのはずだ。自分自身を傷つけて血を流したことなんてないのだから、意図的にやろうと思えば自分可愛さ故、思い切りいけない。そういえばこの前擦りむいて、膝がかさぶたになったんだった。それをかりかりと削れば血は出るだろう。そこから吸ってもらえばいい。
「あの、膝から吸ってもらってもいいですか？」
zm「膝！？まあ、ええけど…」
ただ、そのためにはこのスキニーのジーパンを脱がなくてはいけない。四の五の言ってられないか…。初めて誰かに下着姿を晒すわけではないんだし。ベルトを緩め、するするとジーパンを床に降ろす。ちらとゾムさんの方を見れば、興味なんて無いとでも言うように組んでいた脚の靴底を見ていた。
「はい。…準備できました」
下着が見えないよう、着ていたシャツをぎゅうぎゅうと伸ばして隠した。
zm「おう…」
ゾムさんはそう応えると、ベッドに座ったままこちらに上半身だけを向けた。
「ここにかさぶたありますよね？それを剥がせば、少しは血が出るかと…思います…」
かりかりとかさぶたを剥こうとしたが、なかなか剥がれない。なんかかゆいな、と思った時は簡単に剥がせるのに、意図的にやろうと思うと痛みを伴う。加えて、見られているという緊張感もあるだろう。手が思うように動いてくれない。
zm「あのさ、ちょっとふやかしたらええんちゃう？」
「ふやかすって…かさぶたを？」
zm「それだったら、剥く時の痛みは感じひんと思うし…どうやろ…分からんけど」
急に弱気だが、とにかくこの状況を一歩でも先に進めるにはそうした方が良さそうだ。
「それじゃあ、お願いしてもいいですか…」
彼が口をつけやすいよう、ベッドの上で脚を晒す。ふくらはぎに手を這わせ、膝に口を寄せるゾムさん。ドイツ特有の突き刺さるような寒さに晒された脚に、人の生々しい体温が加わる。そのアンバランスに身体がついていけず、思わず鳥肌が立った。
zm「寒いよな。すぐ済ませるから」
「あ、はい…」
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
