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あのロボロという男は、元魔術師だ。「元」と言ったのには訳があって、今回あいつはサーヴァントとして参加している。ということはあいつは既にこの世にいない。なのに何故彼女が知っているのか。それはあいつのしでかした数々の悪行を何かで聞いたからだろう。
「アフリカの魔術師。桃色の瞳はアルビノを殺しすぎて呪われたからとかなんとか。あと、背が低いところも合致していたので。確証は得られませんでしたけど、やっぱりそうなんですね」
zm「あいつに、俺のマスターが囚われてる」
「…というと、ゾムさんのマスターはアルビノってことですか？」
首を横に振って否定した。
***
ロボロが接触してきたのは、ドレスデン入りして二日目くらいだったと思う。二人で外を歩いていると、目の前にチビがいた。特に気にせず通り過ぎようとしたが、そうできなかったのには理由がある。明らかな敵意、それから人ならざる気配。奴をサーヴァントだと決定づけるには、十分すぎる程だった。マスターに耳打ちし、どこかで身を潜めるように伝える。「分かったわ」と言って、彼は大通りの方へ向かった。
zm「どうせやるなら夜にしようや。監督役に嫌われるのは避けたいからな」
真昼間から戦うのだけは避けたかった。人目が多いし、何より監督役に怒られる。
rb「そんじゃ、夜にしようか。教会で待っとるな、」
ロボロはにやりと笑って言葉を続けた。
rb「あんたのマスターと」
気付いた時には遅かった。マスターの気配がどこにもない。大通りの方へ目を向けると、そこにはただの壁があった。騙されていた。この路地に入った時から、俺達はあいつの術にはまっていたのだ。夜になってこの教会にやってくると、俺のマスターは人質と呼ぶには酷すぎる仕打ちを受けていた。
zm「大…せんせい…」
これが人間のやることか。ロボロに言ってやりたかった。人間達が神と崇めるそれと同じように、十字架には奴のマスターと思われる人間が手と足を同じように杭で打たれていた。その杭からは血が流れ、その下にはこの場に似つかわしくないほど可愛らしいティーカップが置かれている。血はそのティーカップの中に入れられているようだ。奴のマスターは生きてはいなかった。ただ、身体は死んだ人間のように青白くなく、まだ熱を持ったような肌色をしている。
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
