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*side zm*
横抱きにしていた女をゆっくりと床におろすと、靴を何度か鳴らしてよろけた。背中に手をあて、彼女を支える。
??「で、それがマスターなん？」
zm「せやで。連れてきたんやから、約束は守れよ」
桃色の瞳をした化け物はゆっくりと手をこちらにかざす。一瞬周りの風景が動いたような気がしたが、動いたのは景色ではない。
??「どれどれ？」
俺達の方だった。近くにいると、男の小ささが際立つ。しかし、放つオーラはとてつもなく重たい。
「ちょ、っと…！」
男は無遠慮に女の顔を掴んだ。頬に触れるとかそんな優しいものではなく、片手で両頬をむんずと掴んだのだ。
??「…ちゃうやん、こいつ」
「何が、」
??「ゾム。俺が頼んだのは、ランサーのマスターやで？」
***
「いった！」
牢屋と呼ぶには些か頼りなく見えるが、あの男の魔術でかなり補強されているらしい。窓から差し込む月の光は、窓の形をそのまま保って部屋の一部だけを照らしている。ここは恐らく、この教会に住んでいた奴の部屋だろう。窓も扉も、どうにかしてここから出ようと試みたが何かによって力が跳ね返された。
「ちょっと！女性は優しくするもんでしょ！」
ライダーのマスターはあの男の使い魔である骸骨にそう言ったが、そんなこと言ったところで次にここに連れてこられる時はその元気があるかどうか分からない。埃だらけのベッドに腰かけ、ここから出るにはどうしたらいいかを考えることにした。
「…あの、すみません…」
目を閉じて脳をフルに回転させようとしたが、女が話しかけてきた。
zm「…なに？」
「私、ライダーのマスターなんですけど…」
zm「知っとるで」
そんなの百も承知。だから連れてきたのだ。
あの男から言われたのは、「ランサーのマスターを連れてくること」。しかし、ランサーのマスターであるあのひょろっとした男には隙が無かった。ただ、傍にいた女にまで気が向かなかったらしい。女の方は女の方で自分のサーヴァントであるライダーにしか目が向いていない。ライダーの方はそうでもなさそうだったが、女を守りながら戦うには実戦が足りなかったらしい。
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
