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kn「どこや！？」
ランサーは見失ったらしいが、ショッピ君だけはそれを目で追いかけていた。
syp「っ！」
金属と金属のぶつかる音が彼の方でして、すぐに目を移した。しかし、そこにはもう一方の金属を持っているはずの男の姿は既に無い。
kn「クッソ、見えんわ…」
サーヴァントとはいえ、彼も私のように目が追い付いていないらしい。彼の動きに追いつけるのは、この場でショッピ君だけ。もう、彼に賭けるしかない。神に祈るように、目を閉じたその時だった。
??「いただけんなー…戦場で目を閉じるなんて」
すぐに目を開ければ、目の前には男が立っていた。
「ショ、」
??「おっと、令呪は没収ってことで」
左手を掴まれれば、念じるための集中力が途切れた。
syp「Aっ、」
それからやってきたのは身体の浮遊感。男に横抱きにされているのだと気づいた時には、石畳は随分と下に見えていた。
「ちょっと！」
??「…すまんな」
男は先程までの愉快な声ではなく、静かな声でそう呟く。
??「助けてくれ。うちのマスターを」
「…どういうこと…？」
しかし男はその問いかけには答えなかった。
??「耳塞いだ方がええよ。スピード上げるから」
「あ、…へ？」
屋根をぴょんと蹴って、彼は更に高く飛び上がる。私の片耳に彼の手がかけられ、ぐっと男の身体に引き寄せられた。右耳は彼の右手が、左耳は彼の胸板が塞いでくれた。いまいち意味が分からなかったが、それはすぐにやってきた。風がびゅんびゅんと下界に晒されたままの頬を切っていく。
***
思わず目を閉じ、数分後。その風は止んで、同時に浮遊感も終わった。私を横抱きにしたまま入ったのは教会の中。建付けの悪い扉を足蹴にして男が入る。中はまるで争いでもあった後のようだ。長椅子は乱雑に置かれ、ひっくりかえっているものもある。割れたステンドグラスも壊れる前は太陽の光をたっぷりと教会の中に入れていたんだろうが、今はただの塩ビ板のような安っぽささえ感じてしまう。
??「ようやったな、ゾム」
耳に馴染みやすい声は教会の奥から聞こえてきた。顔の前に何か紙のようなものをひらひらとさせた小さな男。風に遊ばれた紙は、一瞬だけ彼の顔を半分だけ見せる。桃色の瞳が怪しく細められていた。
zm「そんじゃ、うちのマスター返してくれ」
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骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
