017 ページ19
sya「いけるで？…まあ、あんたくらい若かったら別の方法の方がええと思うけどな」
意地の悪い顔をして笑うシャオロン。顔が燃えそうな程熱くなっているのが分かる。
「いや、まあ…そりゃそうなんだけどさ…とりあえず帰りますんで！それじゃあ！」
ホテルに戻る途中でコーヒーとパンを購入した。ショッピ君に聞いたら、「別に食べんくてもやってけますよ」とのことだが、無理やり食わせることにした。チョコレートがたっぷり入ったコロネとフランスパン、それから二人でつまめるようにとピザを半分。温かいうちに食べなきゃねと話しながらホテルに戻る。
「そういえばシャワー、」
syp「っ！」
部屋を開けて中に入ろうとしたその時だった。後ろからショッピ君にぐいと引かれ、態勢を崩す。
「な、なになに！？」
何が起きたのか分からず、扉と私の間に入る彼に尋ねた。
syp「マジっすか…誰かいますよ、部屋の中」
「キーパーさんじゃなくて？」
syp「ほんま呑気な人っすね。魔術師ってもっとそういうのに敏感なんちゃうんすか？」
魔術師にも個体差がありますので。すると扉のノブが曲げられた。誰も触れていない。ということは、中にいる人物が捻ったということ。開かれた扉。部屋の中にいたのは思いも寄らない人物だった。
kn「お、どうもー。ピザの配達ご苦労さん」
それは、ランサーだった。
「なんでいるの…」
扉を開けたのはランサー。そして、部屋でくつろいでいたのはエーミールさんだった。私を見ると飲んでいたコーヒーのようなものを小さく上げて、「お邪魔してます」と言う。
「ど、どうしたんですか！？っていうか、どうやって入って、」
eml「そんなの質問しないと分からないですか？それとも、あなたのいた学校では鍵を開けるという簡単な魔術も教えてもらわなかったとか？」
どうしちゃったんだろう、エーミールさんは。最初に会った時よりも棘が生えてる。
「…いや、習いましたけど。そういうことを聞いているんじゃなくて、どうしてここにいるのかってことです」
eml「そんなの簡単でしょう？あなたは、私のサポート役です。それの部屋にどうして入ってはいけないのでしょう？」
それって…人を物みたいに扱うのはいただけない。
「それは失礼いたしました」
kn「それよりピザありがとなー」
持っていたピザをひょいと取り上げられ、エーミールさんが座っていた机の上に置かれた。封を開けたランサーは、「冷めとるやんけ」と不服そう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
骸(プロフ) - Alexさんの作品いつも読ませて頂いてます。Alexさんの書く世界観がとても好きです。ところで質問ですがrbrさんのモデルとなった人物ってありますか？あったら名前を教えていただけると嬉しいです。 (2019年5月30日 0時) (
レス) id: 8d449d26e0 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 前々からAlexさんの作品が大好きだったので、このfateパロ作品が見られてとても嬉しいです。サイトを移行すると見たので、こちらのサイトでまた見られて嬉しいです。更新楽しみにしてます (2019年1月3日 18時) (レス) id: cce4af5beb (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - ろっぴさん» お待たせしました！徐々に更新して参りますので、ぜひご覧くださいませ！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - いちごねこ(コハル)さん» コハルさん、ありがとうございます！これからはこちらで更新しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (2018年12月30日 22時) (レス) id: c11bbf90de (このIDを非表示/違反報告)
ろっぴ(プロフ) - このような作品まってました!!!!更新頑張ってください!!!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: 213a7ff013 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2018年12月29日 22時
