【wrwrd!】嫉妬に狂う、狂われる【短編】 (ページ2)

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「ねえ、エーミール？私のこと嫌いになっちゃったのお？」
身体をくねくねと捩らせ、エーミールの身体に密着させた。彼は私よりも身長が高い。普通に抱き着けば、私は彼の胸あたりまでしか届かない。そこから上目遣いで彼を見ると、顔を赤くさせながら「い、いや…」と口元を手で覆った。
「じゃあ、好き？」
彼は目も合わさず一度だけ頷いた。
「それとも嫌い？」
今度は横に首を振る。
「愛してるのかなー？」
やっと目を合わせてくれたと思ったら、彼はすぐに逸らした。彼のグレーの瞳が大好きだ。その目が私を見ると、身体に流れる全ての血液が沸騰しそうになる。
「ちゃんと言って」
彼の首に腕を巻き付け、唇が触れるか触れないかまで彼の頭を私の顔に近づけた。
eml「あ、えっと、」
「はい、時間切れー。もうすぐオスマン来るからさ、」
巻き付けていた手を放し、トンと彼をクローゼットの方に押す。
「そこで私のところ見ててね？」
今夜もまた、彼の瞳が私を見つめるのだ。

*side eml*

「待って、ちょっと、」
os「うん？待つで？」
できれば同僚のこんな姿は見たくないし、愛した女が他の男の上に跨っているのも見たくはない。
「あっ、…そこ、」
身体を反らし、更に快感を求めるA。その反応を楽しんでいるのか、執拗に攻め続けるオスマン。俺に背を向けるオスマンに対し、Aは彼に跨りながらこっちを見ている。
「もっと…奥ほしいな…」
それはオスマンの耳元で囁いているはずなのに、まるで俺に言っているようにも見えた。彼女はどんな反応を示すにも、必ず俺を見る。そして、こちら側は見えていないはずなのに、彼女はずっと俺の反応を見て笑っているようだった。ここで扱いているのが分かるのか？息を殺し、唇を噛んで我慢しているのがバレているのか？数分もすれば彼女はオスマンの上で果て、俺も自身の手で彼女のクローゼットを汚すのであった。

「エーミさん。…今日もたくさん出しちゃったんだね」
クローゼットを開けにきたA。そこにはオスマンはいないようで、俺とAだけがこの部屋にいる。彼女は俺の出した液体を人差し指ですくいあげ、人差し指と親指を使って粘着質を確かめているようだった。