■ギリでごめんくちゃい■□Download Love（まさかのくらやす！！）□

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泣き出してもうたショータを見て、急に物凄い罪悪感に苛まれた。

ずっと泣いとうショータ。

ただのゲームの中のアバターてアタマのどっかじゃ解っとうけど、あんまりにも画面の中のショータはヤスに似過ぎとって。

ほんまにヤスが泣いとうような気ぃになってもうて。

トントン、て画面をタップしたらボロボロ涙流したまんま。

ヒック、て言いながら。

ゆっくり僕の顔を伺うみたいにショータが見るから。


「・・・ごめん」

「ショータは何も悪無いよ？」

「・・・せやけど、オークラの顔、めっちゃ困っとうよ？」

「オレ・・・っく、オレのせいやろ？オレがそない顔させてもうてるんやろ？」

「ちゃうよ？ショータのせいやない」

「・・・ほんまに？」

「うん、ほんま」


ショータのアタマを指先でするする撫でるみたいにしながら。

まだ泣いとうショータに笑うてみる。

もっかい「ごめんな？」て言うて、するするするする、そんアタマを撫で続ける。

ヒック、てもっかいしゃくり上げた思うたら。

ゴシゴシ！！て両手で目ぇを擦って。

顔を上げたショータはニパッ！てめっちゃ笑顔やった。


「オークラ、なでなでしてくれてありがとうね♪」


まだ画面に触れとう僕の指に擦り寄るみたいに。

ショータが嬉しそうに笑うてそう言うた。


「ショータ、ちょっとアプリ情報とか見たいねんけど。画面一回落とすよ？」

「うん♪でもすぐ開いてな？」

「わかった(笑)」


バイバイ♪てピコピコ手ぇ振るショータに笑い掛けて、設定からアプリを探す。

どっからの配信なんか、いつダウンロードされたんか、もしかしたら開発ツールのテストアクセスとか出来るかもしれへん。

そない思うてズラっと並んだぎょうさんのアプリの一覧から目的のヤツを目で追って探してく。


「何で無いん？」


ケータイの本体にもストレージにもこれやっちゅーアプリはどこにも無うて。

何べんスクロールさせていっても、どこにも「リアル育成ゲーム」とかいうアプリは存在してへんかった。

まさかと思うてUSB接続でパソコンからもケータイを読み込んでみたけど、結果は同じ。


このケータイのどこにもそないなアプリは存在してへんかった。


「あ、せや。パソコンで検索掛けてみよう」


検索エンジンを呼び出そう思うてIEを開こうとした瞬間やった。

一瞬いっつもの壁紙のモニタになったんは確かに見たのに。


「オークラ♪」


今度はパソコンの画面一杯に映るショータが目の前におった。

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