■ギリでごめんくちゃい■□Download Love（まさかのくらやす！！）□

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マネージャーに部屋まで送ってもろて、玄関開けたらふわっとあったかい空気。


「便利な世の中なったもんやわ」


ケータイ一つでエアコン点ける事も出来るし、風呂も溜められるしテレビの録画かて出来る。

センサーで勝手に電気は点いてくれるし、凍えるみたいに寒ぅて暗い部屋に帰らんだけマシっちゃーマシかもしれんけど。


風呂から上がって冷蔵庫からビールを取り出した時、キッチンに置きっぱなしやったケータイがピカピカしとんのが目に入った。

誰かから何か届いとんかな？思うてその画面をスライドさせたら、アップデート完了の文字。

「こない時間掛かるアプリて何があんねん」て一人で呟きながら、何とは無しにそのアプリをじっと見る。


「・・・リアル育成ゲーム？何これ」


こんなん入れた覚え無いねんけど、そういうたらこないだ亮ちゃんが何か僕のケータイいじって遊んどったわ、て思い出して。

せやったら亮ちゃんがやっとうゲームアプリか何かなんやろか？

どないなのして遊んどんやろ。

単純にただ興味が沸いたからタップした、だけやった。


『アバターを作るよ♪写真を選んでね♪』妙にアニメ声のこれて妖精？虫？何なんか知らんけどニコニコしながらケータイから喋っとう。

写真選ぶて何やねん、て思うてたら『写真を撮る・選ぶ』て選択肢が出てきたから、あぁDSとかのMii作るんも写真撮ってから作れたりするなぁとか納得する。

タブをタップして画像フォルダを呼び出して。

するする画像を流していっとったらピタっと一枚の画像の上で指が止まる。

ちっさい短い指でピース作って。

めっちゃくちゃ笑うて写ってるヤスの画像。

何となく後ろめたい気ぃがしたんは事実やねんけど。

トン、とその画像をタップした。


「うわ、めっちゃリアル(笑)」


読み込み終わってパネルに出てきたアバターは、丁度ヤスを3歳ぐらいにしたような子供の姿で。

ニコニコしながら画面の中を行ったり来たりして楽しそうに遊んどった。

『アバターの名前をつけてあげてね♪』アニメ声がそない言うからフン、て少しだけ考えて。


「ショー・・・タ、オトコ・・・っと」


名前と性別を入力したら、ショータに呼ばれたい名前を入力せえ、と。


「オークラ、でえっか」


『オークラでいいですか？』の質問のはい、をタップしたら。

『オークラ！！オレ、ショータ♪♪』


めっちゃ画面に近付いてそない言うアバターがおった。

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