生存レジスタンス-7 ページ7
「もー心配したんスよ！ 学園裏の森だってことはわかってるのにバーベキューの匂いでレグルス君の匂いが追えないし……暗くて視界が悪くなるからホント焦ったッスよ！ ああ〜お腹すいた……肉食いたい」
「……今日の夕食は焼肉にしようか」
「やった──……じゃなくて！！ すぐに帰るッスよ！」
私を起こしながらラギーは早く早くと急かす。
レオナ様がお腹を空かせて待っているのだろう。
気持ちお高い肉で機嫌を直してもらおう。
いや、質より量かな？
「オレたちの寮、無事だといいッスね……」
「え？」
私が肉と値段の比率について考えていると、なにやらラギーが不穏なことを呟いていた。
そして数分後、私はその言葉の意味を知る。
「な、な、なんじゃこらーー！！」
皇女あるまじき言葉遣いで叫んでしまった。
──が、今は許して欲しい。
レグルスの姿だからというわけではなく、これを見た誰もが同じ反応をすると思うから。
サバナクロー寮の談話室は、ほぼほぼ原形を留めていなかった。
もともと見晴らしがよかったのが、今はそれ以上に外の景色が堪能できた。
こんな真冬の時期に。
テーブルや椅子、そのほかの家具や調度品が一部砂のように形状を変えて崩れていた。
完全に使い物にならなくなっている。
あそこの壁にあったタペストリーは有名デザイナーが手掛けた逸品だったのに。
世界に数点しか存在しないとかなんとか。
私が気に入っていたソファーは跡形がなくなっていたし、毎日欠かさず水を上げていた植物たちはすべて枯れ果てていた。
そして、バーベキューにいたメンバー(わんこ君を除く)が、儚くも砂にまみれて倒れていた。
「いったい誰がこんなことを……」
「何言ってんスか。これ、レオナさんのユニーク魔法ッスよ」
「はあ！？」
「この前レグルス君も同じように砂まみれになってたじゃないッスか」
「……」
そういえば、レオナ様のユニーク魔法はあらゆるものを砂に変えると聞いたことがある。
そうか、レグルスもこんなふうにレオナ様に敗れたのか。
自分との実力の差を思い知って、心が折れたんだろうなぁ。
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月歌兄弟(プロフ) - タイトルの通り、読み手も困惑しておりこれは続編なしではみられません！続編待ってます！(意:めちゃくちゃ面白いので続き見たいです) (11月11日 16時) (
レス) id: 175212f014 (このIDを非表示/違反報告)
ぺあ - き゜ゃぁぁぁぁぁ！！()やっとね！！やっとね！！おほほほほ！！！(こんなにも面白い作品を恵んでくださりありがとうございます！) (11月4日 21時) (レス) id: 04768797e7 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - 需要ありまくりです！！続き待ってます！！！！引き続き執筆頑張ってください！ (11月4日 13時) (レス) @page24 id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2023年10月21日 20時
