怖いよ。5~HSJ~

▽ ページ35

裏入ります





・in side






「山田、今度はここに大ちゃんの電話番号載せておこうよ。きっと凄いことになるよ。」




俺がそう提案をすれば、山田は、いいね、っていって微笑み、俺の頭を撫でてくれる。



俺がこんなことをするようになったのは山田が好きだから。


山田が大ちゃんになにか嫌がらせをしたいって言うから、俺が協力をするとすごく喜んでくれて。







今日も2人で同じ家に帰宅していると






突然







そばに止まってた黒いキャンピングカーの中に引きずり込まれた。





一瞬、何が起こったのか分からなかったけど…



隣にいる山田から、悲痛な叫び声を聞いて危険だと分かった。






山田の方へ視線を向けると






「いやっ、やめて、やだぁっ…けいっ、おねがい、助けて！ぁっ、やぁっ…」





俺に向かって手を伸ばし、数人の男達に襲われているところだった。




その状況は、俺も同じ。






服をビリビリに破かれ、汚い男に犯 された。








「んっ、やっ、なかやだっ…おねが、…あぁっ…！」







.






.








何人の男にやられたのかも分からないくらい、辛い時間だった。






1通り終わると、男達は俺たちを家の前におろし立ち去った。





俺と山田は放心状態で家の前に座り込んでいると









「…山田？伊野尾ちゃん？」







目の前に光が立っていた。




俺は光に抱きつき、今起こったことをすべて話した。







すると、光は俺の背中を優しく擦りながらこう言った。









「よかった、ちゃんと襲われてたんだね。





伊野尾ちゃん、安心して。









明日からもっとたくさんの人たちが2人のことを襲いに来るから。」







光はニコリと笑って俺の頭を撫でた。







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