中性的な歌い手は。【歌い手】

中性度38% ページ48

び、びっくりしたよ。坂田さんにまでおでこをくっつけられるなんてさ。

ホントにcrewに刺されないよね？心配だな。

「おい、大丈夫か？」

「・・・はっ、大丈夫です！っていうかびっくりしましたよ。」

「ああ、本当悪かったって思ってるよ・・・！」

「俺はうらたさんの真似しただけやし。」

その割には坂田さん顔赤くなってますよ。

「...お前ら2人ってなんか、勿体無いよな。」

「「え？」」

「なんでもないよ。

(好きって気持ちに気付いてないのか？かといって付き合ってるかも聞いたら否定するよな・・・)」

うらたさんがやれやれといったようにため息を吐き、坂田さんが教えてとせがむ。

「・・・ふふ。」

「？ どしたん？」

「いや、仲良しだなって。」

「勿論！結構長い付き合いやからね。」

「否定はしないけど。」

「うお！うらたさんツンデレ？」

「ちげーよ。」

「ひゅーひゅー。」

「うっざ。」

「あ、Aさん元気になった？」

「え？」

坂田さんの顔が思ったよりも近くてドキドキする・・・って何考えてるんだ！

「ちょっと元気無いように感じたから、気のせいだったらごめんな。」

「い、いえ、少し緊張してたのでそのせいかもしれないです。」

「緊張なんてしなくていいのに。」

「いやいや！絵師として誰か会うのは久し振りの事だったので緊張してしまうんです。」

「ほえー、そんなもんなんやね。」

「おい、アホ面になってるぞ。」

「うらたさんひどい〜、もっと年下に優しくしてや〜。」

「この中で1番の年下はお前じゃなくてAだよ。ばーか。」

「はっ！そうだったー！やってしまったー！」

それで納得しちゃうんだ。なんか反省モードになってるし。

「っていうかうるせえ。」

うらたさん相変わらず突っ込みが鋭いですね、なんて口にしたら私まで叩かれてしまいそうだからおとなしくしてよっと。

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