中性的な歌い手は。【歌い手】

中性度37% ページ47

「ふんふん。成る程。それでしたら少し和柄の小物とかを足しますね。」

「あっそれええな！あと、前半少し背景暗く出来たりする？」

「勿論可能です。もしかして後半とかサビの方が明るい感じですか？」

「ああ、実はそうなんだ。だから途中で何かしら変化を付けてもらえれば嬉しいかな。」

「了解です。3分程待ってくれませんか？」

「？ 別にええよ。そういえば俺ら注文してなかったね。うらたさんどうする？」

「んー、カフェオレ。」

「はーい！」

坂田達が注文してメニューが出てくるまでに急いでシャーペンでアイデアをぶつける。

「・・・よしっ。かなり雑で見えづらいですがこんなイメージでもいいですか？サビでは少し衣装とかも変えますし、相談しますけど大体のイメージを持っておきたくて。」

「おおー！俺の髪の毛を花のピンで止めるんや。和柄なんやね。」

「俺のは葉っぱのピアスか。やまだにもお揃いのスカーフなんだな。」

「まだちゃんと決まってないですけどどうですかね。」

「俺はさんせーやけどうらさんは？」

「俺も賛成だよ。こんなに早く描いてくれるとはな。」

「・・・あっ、だからまふまふの家に泊まった時スケッチブックが置いてあったんやね。」

「あはは・・・センラさんに見られたやつもリメイクして○witterにあげてますよ。」

「あれかー。可愛かったよな。」

「でも今回はちびキャラではないですから絵柄は少し変わりますけどね。」

「あれはカッコいいよな！シュッてしてて。」

・・・やばい、笑ってるけどすごい恥ずかしい。

ここまでちゃんと見られているなんて思いもしなかったからイケメン2人に褒められて死にそう。

「ん、どうした？」

うわわっ！うらたさん近いです！

おでこをくっつけられて熱の確認をされる。

吐息が混ざり合う距離ってこの事を言うんだな、なんて冷静に考えられている自分に驚いている。

「熱は無し！急に悪いな。無理すんなよ。」

「は、はいっ・・・。」

キャパオーバーですうらたさん。

「2人でイチャイチャしてる〜。」

「うるさいな。してねーっつーの。」

「そうですよ。してないです。」

「・・・俺もやる！」

「！？ へっ？」

「ほら、ぺたーっ。」

はわわわ・・・。ホントに熱出ちゃうよ？いいの？

なんで笑顔なんですか？変な顔見て面白いですか？

っていうか顔整ってるな。

「なんか、恥ずかしいわ。」

「見てるこっちが恥ずかしいんだよ。」

・・・ホントに心臓持たないよ。

中性度38%→←中性度36%

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す