高嶺のレイブンクローⅡ (ページ46)

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白狐ページ46

講習が終わったとAから連絡があったアルバスはAの元へ行こうと廊下を歩いていた。

廊下は講習が終わった7年生で溢れており、
「疲れたー」「お腹空いた…！」「眠い」などのたくさんの声が聞こえていた。

自分も来年こんなことになっているのかと思うとアルバスは悪寒がする。

七年生の波を避けつつ進んでいくと、突如アルバスの前に美しい毛並みの白狐が現れた。

ア「狐？誰かのペット…？」

アルバスが白狐を見ると白狐はアルバスの方に来てアルバスの足に頬ずりする。

アルバスは白狐を抱き上げてふわふわとした背中を撫でる。

アルバスが撫でてやると白狐は気持ちよさそうに目を細める。

ア「どこから来たんだろう」

白狐はアルバスの頬をペロリと舐めてアルバスを見つめる。

ア「君の瞳Aに似てる」

白狐は美しく透き通るような瞳をしており、それはAによく似ているように思えた。

すると突然アルバスの手の中で白狐は消えて変わりによく知った人物が姿を表した。

ア「えっ！？Aっ」

「アルバスお待たせ」

それはAだった。

アルバスはしばらく理解が追いつかずAを抱き上げたままポカンと口を開けている。

ア「え、君、え？アニメーガスだったのか！？」

「うん、そうなの。5年生の時に習得したの。4年もかかった。」

Aはへへっと笑ってアルバスを抱きしめる。

「驚かせてごめんね？すごいでしょ」

ア「すごいけど、え、驚いた」

アルバスはAを抱き締め返しながらもまだ少し混乱している。