独占欲 ページ41
ア「うん、すっかり在学メンバーを忘れてたよ。ロクサーヌなんて絶対にリーにも言うよ」
「リー・ジョーダンね、知ってるわ」
ア「それでその、連れて来いって」
「何を？」
ア「君を」
「どこに？」
ア「家に｣
二人の間に沈黙が流れる。
「オーケー、アルバス」
ア「え、Aはそれでいいのか？」
「え？うん。それに興味深いわ。アルバスの家族だもん」
私が卒業してからか、もう少し先になっちゃうかもだけどね、とAは付け足す。
ア「ジェームズなんて絶対にうるさいぞ？」
「あら、私これでもジェームズと仲良かったよ」
ア「え、そうなの？」
「うん、彼も監督生してたでしょ？だからアルのお兄さんのことも知ってたよ」
ア「そうなんだ」
「アルちゃんってば、そんな顔しないでよ〜、私が好きなのはアルバスだから」
Aはケラケラ笑って「アルバスってば顔に出すぎ〜」と言う。
ア「別にそういう訳じゃ_______｣
アルバスは自分が思っている以上に独占欲が強いらしく初めての感情に戸惑うばかりだ。
Aが余裕たっぷりに見えてそれが少し悔しい。
自分ばかり余裕がないみたいに思える。
ア「A、」
「なに_____________」
アルバスはAにキスをしてその後にいきなりのキスに頬を赤くするAを見つめた。
「急だね、アルバス」
ア「したくなった」
「そっか」
Aは気恥ずかしさからアルバスから目を逸らす。
Aは普段余裕がある分、なくなるとわかりやすい。
アルバスはAのその反応を見るのも好きだったりする。
「アルバス、明日冬講習が終わったら会いたい」
ア「僕も。終わったら言ってよ。すぐ行くから」
「うん」
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作者名：ななや | 作成日時：2023年1月5日 17時
