高嶺のレイブンクローⅡ (ページ4)

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それぞれの思いページ4

ス「遂に明日はホグズミードだな！アルバス！」

次の日、スコーピウスは愉快な声で明日ホグズミードに行けることを喜んだ。

ア「そうだね」

しかしアルバスはまだ1つ気になることがあった。

昨日の夕食時、Aが寂しそうに笑っているように見えたのだ。

Aの偽装彼氏になってもうすぐ2ヶ月経つがあんな表情は初めて見た。

ス「アルバスどうしたんだ？デートプランが良くないのか？」

ア「いや、デートプランはできた方だと思ってる_______なんでもないんだ」

明日のデートプランはハロウィン限定スイーツ(スコーピウスおすすめ)を食べてAがショッピングしたいと言っていたからそこに行って、最後にハロウィンのイルミネーションを見て帰る、というプランだ。

このデートプランはアルバスが一週間かけて考えたものだった。

プランを考えるのはこんなにも労力を使うのか、とアルバスは思った。

でもその労力を使ってでもデートしたいと思うのは好きな子がいる男は全員そうなのだと思う。

ス「そういえばアルバス、君は明日の服どうするんだ？」

スコーピウスの何気ない質問にアルバスは何か忘れていた、と思い出した。

ア「しまった！僕、デートプランばかり考えて服のことなんてすっかり忘れてたよ…」

アルバスは急いでタンスから服を引っ張り出す。

ア「Aの好みとか分からないよ」

ス「落ち着けよアルバス、君に似合えば大丈夫だ」

スコーピウスもアルバスと一緒にコーディネートを考えてくれるようだ。

ス「そうだな、今はちょっと大きめに着るのがいいって新聞のファッション紙面に書いてあった」

ア「これとか？」

ス「いいね、じゃあこれにジャケットで黒のスキニーパンツで締める」

ア「ありがとうスコーピウス、助かった」

ス「お安い御用さ」

ア「そういえば君はローズを誘えたのか？」

ス「よくぞ聞いてくれたな！」

スコーピウスは自信満々に胸を張る。

ス「監督生の傍にいないとダメなんだって言ったら「じゃあ私にも責任はあるわね｣って！つまり彼女といけるんだ！」

ア「ついにやったな、スコーピウス」

スコーピウスは「夢みたいだよ、あのローズ・グレンジャー・ウィーズリーをデートに誘った！」と瞳を輝かせている。

ス「とにかく明日はお互い良い日になるといいな！」

ア「そうだな」

ノリノリなスコーピウスと緊張気味なアルバスはそれぞれの思いを胸に明日に挑む。