ハニーデュークス ページ30
ア｢ハニーデュークスだ！僕初めて来た！｣
アルバスは小さな少年のように目をきらきらと輝かせる。
「よかった。行ったことなさそうだったから」
ア「ありがとう、A」
「入ろっか」
Aが店の扉を押し開けると中は甘いような、スパイシーなような色々なお菓子の匂いがする。
ホグズミード行きを禁止になっていたアルバスは今回でホグズミードに来るのが二回目なわけで気分が高揚する。
ア「すごい、僕こんなにたくさんのお菓子初めて見た！」
「私も久しぶりに来たなあ」
クリスマスのせいか中はいつにも増して人でごった返しており、その中にはアルバスの妹のリリーの姿もある。
ア「すごい、スコーピウスが見たら喜びそう」
「そういえばスコーピウスはどうしてるの？」
ア「家に帰ってる」
「そっか、じゃあアルバスも部屋で一人きりなんだね」
ア「Aも？」
「うん、クロエも帰省してるから_____________」
そう話しながらお菓子を眺めているとAの肩にドンッと誰かがぶつかる。
「あ、ごめんなさ_______」
Aがそう言うとぶつかった男はAに見とれ、手を掴む。
男「すっげー美女…！ラッキー」
「えっ？」
ぶつかったのはホグワーツ生ではない男だ。
ア「Aっ」
男「なに？弟？ちょっとお姉さん借りるけど」
「えっ、ちょっと離してっ」
手を振り払おうとするが力が強くて振り払えない。
男はAの手を引いて素早くハニーデュークスから飛び出る。
ア「Aっ、A！」
アルバスは人をかき分けながら男を追ってハニーデュークスを出る。
「アル！アルバス！」
前方からAの声が聞こえて顔を上げると両手を掴まれて今にも壁に押し付けられそうなAの姿。
「いやっ、」
男「おい、暴れるなよ」
アルバスは頭に血が上り、走って男からAを引き剥がし抱き寄せる。
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作者名：ななや | 作成日時：2023年1月5日 17時
