高嶺のレイブンクローⅡ (ページ26)

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教えてページ26

クリスマス3日前。

アルバスはスコーピウスに手伝ってもらいながらまた服を選んで、今日はレイブンクロー寮の近くを不審者のようにさ迷っていた。

しかし今日の目的はAじゃない。

それは_______

ク「こんなところで何してるわけ？邪魔なんだけど」

キツい声に振り返るとそこにはアルバスが探していた相手、クロエがいた。

ア「クロエ、」

ク「あ？何気安く呼んでんのよ」

ギロリと睨まれたアルバスは「しまった」と一旦口を閉ざする。

ア「あー…クロエさん、えっと君に聞きたいことがあって」

クロエは怪しげに眉を寄せてアルバスを上から下まで舐めるように見る。

ク「なんなのよ…あたし暇じゃないの」

ア「その、僕…Aにクリスマスプレゼント渡したいんだけど…Aの好きなもの全然知らなくて、教えて欲しくて」

ク「はああぁぁあっ！？」

耳を劈くような大きな声にアルバスは肩を震わす。

廊下を歩いていた生徒もクロエをガン見している。

ク「あんたねぇ…！！彼氏のくせにAの好きなもの知らないですって！？ふざけるのも大概にしたら！？」

ア「分かってる、分かってるけど冗談じゃないんだよ。僕本当に分からなくて、Aを喜ばせたいんだ」

クロエは真剣に頼み込むアルバスにため息を着く。

少し間を置いて「ついて来なさい。ここじゃ邪魔よ｣とアルバスに声をかけて歩き出す。

Aにクロエは悪い子じゃない、と言われながらもやっぱりアルバスにはクロエが怖く思えた。

これで着いて行って殴られたらどうしよう。

そんな考えがアルバスの脳内を回り始めて恐ろしくなり、アルバスは引き返しそうになるがここで引き返したら「この根性なしがっ！」と言われそうでアルバスは黙って着いていった。