高嶺のレイブンクローⅡ (ページ24)

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言いたいことページ24

ス｢アールバース、｣

スコーピウスが部屋に戻るとアルバスは机に顔を伏せて眠っていた。

ス｢アルバスってばー、…えい！リクタスセンプラ！(笑い続けよ)｣

スコーピウスがそう唱えるとアルバスは笑い声を上げて勢いよく起きる。

ア｢ちょっ、スコーピウス、止めてっ、降参だ｣

ス｢フィニート(呪文よ終われ)｣

ア｢お腹がよじれるかと思った。普通に起こしてくれれば良かったのに｣

体を伸ばしたアルバスはスコーピウスを見る。

ス｢ごめんごめん、やってみたかったんだ｣

ア｢もうご飯の時間？｣

ス｢いいや、そうでもない｣

アルバスは立ち上がり欠伸をしてベッドに座ると腕を枕にしていたせいでビリビリと痺れ始める。

そして意識が舞い降りると先程のAの顔がチラつき始める。

Aは最近、どこか寂しそうに笑うことが増えた気がする。

何か嫌なことがあったのか、それとも悩みでもあるのだろうかと考え始めるとアルバスの心が掻き乱される。

Aは自分に何か言いたいことがあるんじゃないかとつくづく思う。

クロエなら何か知っているかもしれないがなるべく関わりたくないので聞くのも難しい。

でもAに何かある方がもっと嫌だ。

ス｢どうしたんだよアルバス、深刻そうな顔して｣

ア｢ううん_______あのね、僕よく考えたらAのこと全然知らないなって｣

ス｢君がAについて知ってることは？｣

スコーピウスは椅子に跨るように後ろ向きに座ってアルバスを見る。