占い ページ22
それからまた流れるように数日が経ちクリスマスもそこまで来ていた。
女子トイレにいけば女の子たちが恋の呪文や占いをしていてクロエは「トイレってトイレするとこなんだけど」と邪魔そうにキレ散らかしていた。
｢クロエって好きな人いないの？｣
手を洗いながらそう聞くとクロエはこの上なく不快そうな顔をした。
ク｢いるわけないでしょ、今は箒が恋人よ｣
｢それ去年も言ってたね｣
クロエはクィディッチに命を掛けているらしく、将来もクィディッチで世界と戦うらしい。
確かにクロエがクィディッチチームに入ってからというものレイブンクローは強くなっている。
ク｢それに私は占いなんて信じないわ。馬鹿らしい｣
｢ハーマイオニー・グレンジャーも占いが嫌いなのよ｣
ク｢恐れ多いわ_______私はこれからクィディッチの親善試合だから行くけど来る？｣
｢私は冬期講習で使う本を借りに行くから遠慮しとく。間に合いそうだったら行くね｣
ク｢分かった。スニッチは頂くわ｣
クロエに手を振りトイレを出たAは図書室に向かって歩き出した。
図書室に着くとそこには恋占いの本を読み漁っては試して結果を見ている女子生徒がたくさんいた。
あまりの盛り上がりに今にもマダム・ピンスに追い出されそうだ。
Aも別に興味が無い訳では無い。
アルバスと本当の意味で両想いか確かめたいけど…。
アルバスのどれが本心か確信持てないから占いも難しいし。
でもこの前真剣な顔して｢今の君だから好きになった｣って言ってくれた時はすごく嬉しかった。
Aが立ち止まって占いの本を見ているとマダム・ピンスが女子生徒たちを追い出すのが横目に見えた。
その時、マグル式の占いの本が目に入る。
そうか、マグル式の本なら…。
Aは棚の近くまで行って心理テストのような占いの本を取りだす。
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作者名：ななや | 作成日時：2023年1月5日 17時
