天使の面影3(アラスター) ページ11
「君が誰か思い出すためもあるが、暫く君で愉しむ事に決めた」
「っ？！」
相手は天使だがこの顔は嫌いじゃない、寧ろ私にしては珍しく好感さえ持てる顔立ちだ。天使と他愛もない会話をしながら言葉を失って呆けている天使の顎に当てていた杖の柄をそっと退かし、代わりに指先を添えてそのまま静かに口付けた。柔らかい唇と仄かに香る甘い匂いが脳を揺さぶり、より深く、より長く口付けすればするほど己の中の欲望が増幅される。
いつかまた逢えたのなら
今度こそ私を愛してくれますか？
そんな言葉を遠い記憶の誰かが呟く
はて、あれは誰だったか
淀んだ記憶はもう思い出せない
そっと名残惜しく離した唇と共に何かが割れる音がする。音がする方を見れば天使の頭上にある輪にヒビが入り、パラパラと破片が落ちていた。ふむ、やはりこれだけでは足りないか。ならそれ以上の事をするまでだ。
「・・・っ！？やだっ！やめてっ・・・！」
恐らく私の意図に気が付いた天使だったがもう遅い。懇願するように悲痛な叫び声を上げる天使の声はもう私には届かない。
「嘘か真かは知らないが、遠い昔人間との交わりで堕天した天使が居るって話を聞いたことがあってねぇ。人間とで堕天してしまうんだ、悪魔としたらどうなると思う？」
天使を縛り上げている触手とは別の黒い触手で周囲を覆いながら私達を包んでいく。抵抗できない天使の頬を撫で、首筋を指先でなぞり、胸元を留めていた服のボタンを1つ、また1つと外していく。露わになった柔肌に身体の奥底が熱くなるのを感じる。
「いやぁっ・・・！」
「骨の髄まで堕落させてあげるよ、A」
最早この天使が誰だったかなんてどうでもよくなる。嗚呼、清純な天使の絶望した悲鳴がなんと心地良いものか。これから味わえる快楽にただただ私は心の底から笑うばかりだ。
【END】
続く (更新停止中)
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アルバ(プロフ) - 白うささん» コメント有り難うございます！(*´ω｀*)亀更新ですがアニメ見ながら頑張りますのでちょこちょこ遊びに来て頂ければ幸いです！ (2月11日 0時) (
レス) id: 2a9e1da35c (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - え？？？え、え！？なんか神作見つけちゃったんだすけど、、好きすぎる、、、更新頑張ってください！！ (2月10日 19時) (レス) @page5 id: 0256cf9f10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルバ | 作成日時：2024年2月3日 1時
