2BRO.〈言の音〉

言葉遊び(おついち) ページ18

ーーーゲームしようよ？ーーー



視線が交差する中、私はドキドキしながらその時を待っていた。

「どうぞ、おついちさん」

「じゃあA、入れるよ？」

「あ、ちゃんと奥まで入れて下さいね？」

「やだなぁ、そんな焦らす様に手前で止めるなんて野暮な事しないよ」


そんな会話を居間でして居た私達に、食卓で珈琲を飲みながら話を聞いていた兄者が突然苦虫を噛み潰した様な顔で言葉を吐き捨てた。

「おっつん！イチャつくなら部屋でやれっ！」

その言葉に何故か隣に居た彼はニヤニヤと笑い、私は慌てて兄者に返事を返した。

「あ、すみませんっ、煩かったですか？」

「いや、すまん、Aは何も悪くねぇんだ。問題はそこの性悪クソ野郎」

そう直ぐに私に謝罪した後眉間に皺を寄せた兄者が私の隣に居た彼を指差した。尚もニヤニヤと笑う彼は首を傾げながら答えた。

「酷いな兄者君ー。誰が性悪クソ野郎だって？」

「お前だよこのゲス野郎。居間でなんつー会話してんだ」

「何って、別に普通ですけど？兄者もやる？黒ひげ危機一発」

そう言って彼は目の前の机の上に置かれて居た玩具の樽に持っていた玩具の剣で指し示した。




【NEXT】

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