口は災いの元(Blue)1 ページ32
兄者さんの軍服姿ってかっこよすぎて死んじゃうと思うんですよ。
すらっとした足にホルスターが、ブーツにはズボンの裾にイン、防具に熱い胸板がよく目立つ。目の前にそんな好みすぎる男の人置かれて興奮しない女います……？
思わず両手で口を覆い天を仰いだ。
鼻血でそう。
「もぅまじむり……私の彼氏がかっこいいがすぎるぅ」
「Aさん幸せそう」
「そんなに？」
標準さんや鉄塔さんがちょっと引き気味に私を見てたけど気にしない。
TEAM2BRO.＋三人称＋αで集まったハロウィン。
私たちは街のハロウィンイベントに警備役を兼ねて参加することになっていて、みんな警備隊と称して特殊部隊風の衣装を着ている。もちろん私も。
今は着替え終わって兄者さんは自治会の人と話し合っていた。
「普段のスーツとか私服も好きだけど制服って別だと思う」
「まぁ、たしかに」
「言わんとしてることは分からんでもない」
しかも自分の大好きな人が着てるとなれば尚更。
拝んどこ……尊い……。
「Aちゃんがめっちゃ兄者拝んでんだけど」
「Aやべぇ」
おついちさんとメロさんに何言われてもきにしない。だってかっこいいんだもん……！
「でもみんなかっこいいから、すごい私今幸せ」
にっこりと笑ってそう言えばちょっと照れた顔をする三人称さんたちとメロさん。
「まぁあの2人に比べたら貧相な体ですが」
「じゃしは鍛えてますからなぁ〜」
「Aも似合ってると思うよ」
「いやぁ、踏まれたいよね」
「兄者になぐられんぞ」
げしっとメロさんに蹴られるおついちさんに苦笑い。
みんなかっこいいけど、やっぱり私の一番は兄者さん。
「めちゃくちゃに抱かれたい……」
「Aさん、思ってても口に出しちゃダメだよ。酷い目見るよ？」
「いいんじゃね、一回痛い目見れば」
口は災いの元っていうのはわかってます。でも本当どうなってもいいと思うくらいには兄者さんがいつもの数倍かっこよく見えるの。
話し合い中の兄者さんがちらっと私を見た。目が合うとフッと口角を上げて笑い見えない角度でひらひらと手を振ってくれた。
「推しにファンサされた……」
「彼氏を推しって言うのやめてやれよ」
あぁーほんと生きててよかった……。
また両手で顔を覆って天を仰いだ。ずっとメロさんにドン引きされてる気がするけど、きにしない。今幸せだから。
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MITU(プロフ) - 沙月様>ありがとうございます。細々と更新していきますので、また読んでやってください。 (2020年11月19日 8時) (
レス) id: dcfa6d8c89 (このIDを非表示/違反報告)
沙月 - 次のお話楽しみにして待ってます！更新頑張ってください！ (2020年11月18日 23時) (レス) id: 8efc098497 (このIDを非表示/違反報告)
MITU(プロフ) - ミズキ様>温かいお言葉ありがとうございます。拙い文ではありますが、読んでいただけてとても嬉しいです。マイペースですがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします。 (2020年11月18日 20時) (レス) id: dcfa6d8c89 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - どのお話も読了時は幸せな気持ちでいっぱいです。これからも読ませて頂けるのを楽しみにしています。 (2020年11月18日 20時) (レス) id: 41cdeb4c8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MITU | 作成日時：2020年11月15日 16時
