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27話 −報告− ページ26

一方よもぎとリアルダークマターとダークゼロはマホロアを倒すべく、天翔ける船、ローアを目指して速足で一面緑の道を歩いていた。と言ってもリアルダークマターとダークゼロは浮いている為、歩いているのはよもぎだけだ。
「ふたりならマホロアは楽勝だな!すぐ降参させてやるぜ」
「マホロアだけだったらな。マホも居るんだぞ?」
溜め息を吐いて言うとダークゼロは"そうだったか!"としゅんとする。
「ねえ、さっきから"マホ"って言ってるけど、マホって誰?」
「言っていなかったか?マホロアのクローンの事だ。大分前にソウルがそう呼んでいた」
マホロアのクローン、マホロアの"マホ"を取ってマホなのだろうか。
よもぎは呟くようにぼそっと小さな声で"そっか…"と言った。
「えっ!てかそうじゃねぇか!マホが居るのにどうやって倒すんだよ!?」
「俺に考えが」
リアルダークマターがブルルッと震える。リアルダークマターは何処からか通信機を出し、スイッチを入れる。ダークゼロは"何処から出したんだ"と言いたげにリアルダークマターを見つめる。
〔リーダー!〕
通信機越しから聞こえる声は新人リアルダークマターだ。
「どうした?大丈夫なのか?」
〔はい!こちらはゼロツー先輩共に無事です。わたくし達、やりましたよ!ソウルを倒しました!〕
「なに!?」
リアルダークマターは驚きを隠せずに声を上げる。おのソウルを倒したという事実が信じられない。しかし新人リアルダークマターが嘘を付いている訳でもなさそうだ。リアルダークマターは安堵の溜め息を吐いて通信機越しに新人リアルダークマターに"御苦労だったな"と言って通信を切った。
「新人とゼロツーがソウルを倒した。残る敵はマホとマホロアのみだ」
「聞いてたぜ!あいつ厄介だったから大分軽くなったな!」
空中でぴょんぴょんと跳ねて喜ぶダークゼロを横目に、リアルダークマターはよもぎの隣に行き、よもぎと目を合わせずに前に進みながらよもぎに話を始めた。
「よもぎ、作戦のほうだが」
「え、私は喜ぶ間ないの?」
よもぎを無視してリアルダークマターは話を続ける。ふたり何かを話している事に気付いたダークゼロもよもぎ達の側に寄り、リアルダークマターの話を聞く。
「言う間にローアに着くが、ローアに入ったら俺が合図をするまで攻撃しないでくれ。いいか?」
「なんでだよ」
「話している間はない」
リアルダークマターは動きを止める。目の前には巨大な船、ローアがあった。
「決戦だ」

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テテルカ天使(プロフ) - クローンステラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ゆっくりになってしまいますが、頑張ります♪ (2018年6月9日 23時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
クローンステラ - マホロアをダークマター一族も本当に大好きなので、まさに天国のような作品です!!これからもご自身のペースで頑張って下さい! (2018年6月8日 22時) (レス) id: a7087f7ad1 (このIDを非表示/違反報告)
シャルア - はい! (2018年5月17日 18時) (レス) id: 02ea73cb92 (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» ここでのチャットはあまりよくないようなので、宜しければ http://www.3751chat.com/ChatRoom?room_id=520421 でお話しませんか? (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» あ〜わかります!エンデニルのソウル可愛いですよね!最初あのギャップに驚きました(´ー`*) (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テテルカ天使 | 作成日時:2018年3月22日 7時

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