その２９ コサックダンス by主人公 ページ35
ーその日の打合せー
『打合せを始めよう。まずはいつも通り、各房の報告から。』
「房Aは、いつも通りに模範的で何も問題ありませんでした。刑務作業もノルマ以上を達成していました。」
佑が報告してくれた。
刑務作業は確か、“釣り”だったよね？
雨の中、ご苦労様。
『了解。房Bは……まあ色々とあったけどノルマは9割ほど達成できたかな。Cはどうだった？』
「房Cは、案外まともでした。時々コサックダンスの発作が起きた奴も数人いたけど。ノルマは5割くらい達成ですかね……。」
燈野が報告してくれた。
“裁縫”の刑務作業で5割か。結構頑張ったじゃないか。
『懲罰房は誰もいなかったよね？では、本題に入ろう。今日の“コサックダンス事件”についてだ。』
会議室の隅で、咲紗さんが気まずそうにしている。
きっと彼女は責任を感じているのだろう。
確かに外巣を人生ゲームに誘わなければこの事件は起きなかった。
でも、これは全て外巣が悪い。
今までにも何度か急にコサックダンスを始める囚人はいた。
コサックダンスをしている人を見た囚人は次々とそれを真似る。
よって、一度起こると静かにさせるのが結構面倒である。
それにしても、外巣が「吾琥叙様！」と叫んでいたのはどういうことだろうか。
今までにそう叫ぶ囚人は一人もいなかった。
それに、その叫びは他の囚人共にも伝染していった。
一方で房Aの囚人は誰一人として騒がなかった……。
この違いは何？
「看守長……？」
かぐやの声で、現実に引き戻される。
『少し考え事をしていた。会議に戻ろう。コサックダンスをしたのは房B、Cの全員だったよね？』
「はい。しかもその後クズ度を測定したところ、クズの前代未聞レベルでの増加がみられました。」
医務室当番の楓が答える。
嗚呼……。困ったことになった。
「残念なことに、一人の囚人が、完治しないレベルのクズに達しました。」
クズが完治しない＝処刑 である。
『念のために、クズ肉を明日、最大量投与する。社長は後で料理につきあって。』
「了解です。」
前に一回、クズ肉を後遺症が残らない最大量で投与したら治った事がある。
その奇跡がもう一度起きると信じたい。
その３０ 史上最高のクズ料理 by主人公→←その２８ 少し不思議な人生ゲーム by外巣
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アリア - はい‼️頑張ってください‼️ (2023年1月14日 14時) (
レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» 見守ってくださるのですか！？とっても嬉しいです！ありがとうございます！！無理しない程度に更新頑張ります！ (2023年1月13日 20時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - ｗａａａａありがとうございます・゜・(つД｀)・゜・面白くてka☆o☆suなこの作品をずっと見守ります❗更新無理せずに頑張ってください‼️ (2023年1月12日 15時) (レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» コメントありがとうございます！これからも、ka☆o☆suな雰囲気をお楽しみください！ (2023年1月9日 11時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 1番最初からみてますが、まいっかいka⭐o⭐seで笑ってます...面白い作品を書いてくれてありがとうございます‼️ (2023年1月6日 15時) (レス) id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年11月18日 8時
