その２３ さて。拷問……じゃなくて尋問を始めようか。 by主人公 ページ29
私達は今、社長を刑務作業場裏に呼び出して尋問しているところだ。
「どうして結菜の弁当に試作品の暗黒物質を盛ったの？」
かぐやが真顔で問い詰める。
「今までにも何回もやっているし、別にいいかな〜って。」
私達の剣幕に怯えながら社長が答える。
今までに何回も実験されてたのか……。知らなかった。
『よくないよ！結菜は実験用じゃないんだよ！』
「え、違うの？というか私は、結菜の希望を叶えただけだし。」
社長は言葉を続ける。
結菜の希望？一体どういうことだろうか。
他の尋問メンバーも不思議に思ったようだ。
「それってどういうこと？」
椿が訊いた。
「結菜は、透明感のある美しい肌に憧れるって言っていた。だから肌に透明感がプラスされる暗黒物質を作ってみたんだ。」
透明感をプラスするどころではなくて完全に透明になっていたけどね。
囚人を怖がらせすぎないために、それと本人の意向によりしばらく囚人と接する業務ができなくなったじゃないか！
元々人手不足な上、結翔に数日間休暇を与えるのに結菜が通常業務をできないとなると……。
「透明になっていたけど、それはいいの？」
華恋が尋ねる。
「普通に失敗。先に囚人で試せばよかったかな。」
囚人の扱いが結構軽い件について。
「要は、社長の脳内で結菜と囚人はほぼ同じだという認識なんだね。」
かぐやが正論を言った。
「違う！結菜は囚人共よりももっと可愛いし優しいし天使みたいなんだ！一緒にしないでくれ！」
やはり此奴は愛妻家である。
ただ、もう少し自分の妻を大切にしてほしいところではあるが。
何気なく腕時計を見た私は、あることに気付いた。
『さあ、もうすぐ打合せの時間だよ。会議室に行こうか。』
＊＊＊
打合せ後、自宅に帰る前に結菜の所に行く。
結菜の部屋のドアをノックすると、相変わらずスケスケの結菜が扉を開けた。
私の姿を確認するなり愚痴を言い始める。
「嗚呼。絶対に社長の仕業だよ〜前から色々盛られてるのは知ってるんだけど今回のはあんまりでしょ。」
『透明感が欲しいって結菜が言ったからなんだけどね……。』
「私は普通に新作の化粧品が欲しかっただけ。でも、ドジな社長もなんか可愛いし許しちゃう！」
ふと気になった事があるので質問してみた。
『結菜って、どんな感じでプロポーズされたの？』
「普通に、デート中に向こうから。夜景と海と遊園地が幻想的だったな……。」
羨ましい限りである。末永くお幸せに。
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アリア - はい‼️頑張ってください‼️ (2023年1月14日 14時) (
レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» 見守ってくださるのですか！？とっても嬉しいです！ありがとうございます！！無理しない程度に更新頑張ります！ (2023年1月13日 20時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - ｗａａａａありがとうございます・゜・(つД｀)・゜・面白くてka☆o☆suなこの作品をずっと見守ります❗更新無理せずに頑張ってください‼️ (2023年1月12日 15時) (レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» コメントありがとうございます！これからも、ka☆o☆suな雰囲気をお楽しみください！ (2023年1月9日 11時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 1番最初からみてますが、まいっかいka⭐o⭐seで笑ってます...面白い作品を書いてくれてありがとうございます‼️ (2023年1月6日 15時) (レス) id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年11月18日 8時
