その２１ 焼肉大好き！ by美桜香 ページ27
そんな感じで処刑が終わった。
どの刑務所の囚人も、半数以上が気絶している。
看守で気絶したのは結翔だけだが。
なんとかそいつらを医務室に運んだ後、無事だった囚人共を移送車に入れて拘束し終わったところだ。
今いる看守全員で焼肉パーティーを楽しんでいる。
「その肉、既に黒焦げだけどこれ以上焼くの？」
リスポーンした結翔が、楓に訊いた。
「うん。もう少し焼いたあとにクズ抜き粉をかけると食べることができるようになるよ。」
楓の返事を聞いた結翔は、青ざめてガタガタと震え出した。
「もしかして、その肉って……。俺がさっき食べた肉も…。」
あ、知らなかったか。
『クズ肉だけど？』
結翔は気絶してしまった。
彼はメンタルが弱いようだ。
クズ収容刑務所看守養成所で鍛えられたから普通の人よりは強いはずだけど。
昴副看守長が結翔を運ぶ間も、私達はクズ肉争奪戦をしている。
クズ肉は、調理法によっては結構美味しくなるんだよ。
特に社長特製の「クズ焼き肉専用タレ」をかけた焼クズ肉は本当に美味しい。
私はたった今良い感じで焼きあがった黒焦げの肉を取った。
これはきっと、一番最初に感電死した例の囚人の肉だな。
タレを少しつけて白米と共に口に運ぶ。
噛むと、焦げた肉の味とタレの味と白米の味がした。
……美味しい。看守をやっていてよかった。
良い感じに焼けた肉をさらに取る。
少し海苔の香りがあるから、二番目に処刑された囚人の肉かな？
あえてタレは付けずに、かわりにクズ抜き粉をかけて食べる。
クズ肉独特のカオスな苦みと、微かな海苔の風味が口の中に広がる。
『クズ肉最高！！』
「看守長、疲れがたまっているんじゃない？」
かぐやに心配されてしまった。
『大丈夫！』
「今度、普通の焼肉に行こうよ。」
『普通……？これが普通でしょ？』
「看守長ー！！それは絶対疲れてるよー！！」
……看守長だから仕方ないさ。忙しいんだ。
もう、疲れてるのかすらわからない。
その２２ 失敗作混入 by社長→←その２０ 試合開始！ 海風先輩
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリア - はい‼️頑張ってください‼️ (2023年1月14日 14時) (
レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» 見守ってくださるのですか！？とっても嬉しいです！ありがとうございます！！無理しない程度に更新頑張ります！ (2023年1月13日 20時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - ｗａａａａありがとうございます・゜・(つД｀)・゜・面白くてka☆o☆suなこの作品をずっと見守ります❗更新無理せずに頑張ってください‼️ (2023年1月12日 15時) (レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» コメントありがとうございます！これからも、ka☆o☆suな雰囲気をお楽しみください！ (2023年1月9日 11時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 1番最初からみてますが、まいっかいka⭐o⭐seで笑ってます...面白い作品を書いてくれてありがとうございます‼️ (2023年1月6日 15時) (レス) id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年11月18日 8時
