その２０ 試合開始！ 海風先輩 ページ26
囚人の固定、完了！
美桜香が海風先輩に連絡してくれた。
もうすぐ始まる。「看守定位置」に移動しなければ。
私が席に移動すると同時に見物席の照明が消えた。
「きっと今から始まるんだよ。何かが。」
かっこつける鬼雷。
「鬼雷様……。」
「かっこいい！！」
そして、ときめく彼のファン共。
ところで楓のあたりから「いちごみるくとエビだしをミックスしたポップコーン」の香りがするのは気のせいだろうか。
「これ、美味しいよ。看守長も食べる？」
『遠慮しておこうかな。』
そもそもこれから始まる“試合”を見ながら何かを食べようということは考えることもしなかった。
囚人の死刑を眺めながらポップコーンを食べるのって……。
……案外ありかも！
＊＊＊
“闘技場”の中央のみ電気がついた。
そこに立っていたのは死刑服を着た囚人一人と、刀を持った海風先輩。
海風先輩が、一歩ずつゆっくりと囚人に近づく。
1mほどの所まで近づき、彼女は刀を構えた。
さっきまで恐怖のあまり硬直していた死刑囚が、最期の勇気を振り絞って逃げる。
開け放たれた処刑場の扉へと向かって走るが、その数m手前で感電死してしまった。
黒焦げになった死刑囚を、看守数名が運び出す。
一閃刑務所かうちの刑務所のどっちかに運ばれるんだろうな……。
一閃(いっせん)刑務所とは、O府にあるクズ収容刑務所のことである。
施設などは明星刑務所とほぼ同じだ。
つい最近、囚人へのクズ肉投与を始めたと聞いている。
ちなみにだが、今日“遠足”に来ている刑務所のうちの１つである。
「今思ったんだけどさ、クズ抜きしたクズ肉ってただの人肉……。」
美雪が話しかけてきた。
『クズ抜きしなくても人肉だよ！』
海風先輩が海苔みたいな髪の死刑囚の前に立ち、刀を構える。
海苔野郎は恐怖のあまり、動くことができないようだ。
掛け声と共に海風先輩は刀を振り下ろした。
血が飛び散る。
海苔野郎は真っ二つになった。
海風先輩は容赦なく刀で囚人を解体していく……。
「海藻仲間が……。」
紺布は気絶した。
「こっちは1人しか気絶していないけど、一閃刑務所のやつらは5人も気絶してる。ざまあ！」
楓がこっそり呟いた。
『看守が気絶しているから、同じようなものでしょ。』
「ゑ？誰が気絶しているの？」
結翔だ。
彼をこの場に連れてきたのは間違いだったかもしれない。
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アリア - はい‼️頑張ってください‼️ (2023年1月14日 14時) (
レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» 見守ってくださるのですか！？とっても嬉しいです！ありがとうございます！！無理しない程度に更新頑張ります！ (2023年1月13日 20時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - ｗａａａａありがとうございます・゜・(つД｀)・゜・面白くてka☆o☆suなこの作品をずっと見守ります❗更新無理せずに頑張ってください‼️ (2023年1月12日 15時) (レス) @page22 id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - アリアさん» コメントありがとうございます！これからも、ka☆o☆suな雰囲気をお楽しみください！ (2023年1月9日 11時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 1番最初からみてますが、まいっかいka⭐o⭐seで笑ってます...面白い作品を書いてくれてありがとうございます‼️ (2023年1月6日 15時) (レス) id: a3853a35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年11月18日 8時
