戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！２ (ページ5)

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その３４　言うなよ！絶対に言うなよ！！　　by男子勢ページ5

ー翌日の放課後ー

「……というわけだ。頼むから、かぐやには言わないでくれ。」

「椿には言わないでくれ。」

蒼と林が懇願してきた。

椿には言わないであげるけど、かぐやにはあとで言っておこうかな。

「気持ちはわかる。俺だって、そういうの結菜に言われたくない……あ、いや、なんでもない。」

社長、いまうっかり口を滑らしたね？

「私がどうかしたの？」

しかも本人いるし。おつかれ！

「ゑ！？いや、特に何も。」

社長は顔を赤くしながらも、なんとか誤魔化す。

「そっか……。」

結菜は去っていった。

どうやら上手く誤魔化せたようだ。

『そういうことか～なるほどね～』

軽く社長をからかってみよう！

「誤解だ！俺は、「結菜の事が好きだ」なんて言っていない！本当は好きだけど、誰にも言っていないんだ！」

喋れば喋るほど墓穴掘ってて草。

『とりま、調査に行こうよ！』

ここで助け舟を出した私、優しい！

……元凶が誰なのかについては聞かないでくれ。

＊＊＊

ー理科室ー

「どうしたの？忘れ物？」

理科の先生に調査の許可をもらおう！

「いえ、怪奇現象のことで少し調査をしたくて……。」

「ああ。あれね。いいけど、気を付けてね。」

突如、本来なら学校で聞こえるはずのない音が聞こえてきた。

「ウッホウッホホ！！」

一瞬、ここが動物園か何かではないかと錯覚してしまう。

後ろを振り向くと、そこにいたのは予想通り……。

『吾琥叙、どうしてお前がここにいるんだ！！』

「ウホッホウッホ！！ウホウホ！！」

『向こうに行って！！腹筋が割れちゃうから！』

「ウッホォォォォォォォォォ！！」

こうして、戦いが始まった……。