クラスのアイドル（悪女）に制裁を ２

その７５　やはり外巣はゲスだ。　　byかぐや ページ36

「見て！ワカメ！」

椿が叫んだ。

『うん。それは分かった。ワカメがどうかしたの？』

彼女が指さす先では、ワカメ(頭にまだ例のワカメを乗せている)が女子といちゃついていたのだ！！



「大好きだ。俺には君しかいないよ。一生俺のものだ。」

「私も大好き。ずっと一緒だよ！」

外巣は女子の頬にそっと口付けをした。



……せめて誰もいないところでやっとけ。

「かぐや。この爆弾を使って。」

楓がかぐやにリ爆を渡した。

「OK！非リアの前で愛を語り合うなんて、見せつけているのか！？これでもくらえ！！」



別の女子が歩いてきた。

「ねえ。あなたたち何しているの？」

「いや、あの……。」

反応に困るワカメ。これはもしや？

「え？愛を語っていたんだよ！それが何か？」

「外巣。あなた、さっき私に一生僕のものだとかいろいろ言っていたよね……。」

あ、なんか色々と察しました。

「だから、２人とも俺のものなんだよ！」

「二股！？」

「最っ低！！」

「まあまあ。２人とも、落ち着けって……。」

外巣は台詞を言い終わる前にフルボッコにされた。

これは当然の報いだと思う。


＊＊＊


そのあといくつかのリア充を爆発させてから……。

「見て！外巣がまた女子を！」

結菜が私に教えてくれた。

『本当だ！爆発させないと！』

「芽依、これを使ってみて。とってもカオスな配合にしたんだ！」

『OK。……口説いているところをこの戦いの女神に見られたのが運の尽きだったな。非リアの恨み、思い知れ！』



「君と一緒にいるだけで僕は幸せだよ。」

「嬉しい……。私もあなたの事、愛してる。」

二人は愛をささやきあっている。

そのとき、キャンプファイアーの火の粉が外巣の髪の上に落ちた！

外巣の髪の毛が燃え始めてしまった！！

「熱い熱い熱い！助けて！！」

幸い火はすぐに消えたが、外巣の髪の毛は見るも無惨なことになっていた。

まるで乾燥ワカメだ！

ちなみに、例のワカメはまだ頭の上に乗っている。

「普通のワカメヘアーならいいかと思ったけど、乾燥ワカメヘアーの下級セコムなんて嫌！さようなら！」

そういや、この女子は中級セコムだったっけ。




この短時間に外巣は何人くらい口説いたのだろうか？

やはり外巣はゲスである。

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