同族嫌悪？知るか、嫌いなのものはしょうがない。【文スト】

似たもの同士３ ページ4

太宰「美しい・・・」

耶泉「・・・は？」

音質が良くなったと思ったら、聞こえたのはあの莫迦太宰の莫迦みたいな発言がする。

太宰「睡蓮の花のごときはかなく、そして可憐なお嬢さんだ」

・・・手前、何処でそんな気障な言葉知った。
引くぞ。

太宰「どうか私と心中していただけないだろ・・・」

太宰が言葉を言い終える前に、スパアン！といういい音が鳴る。

誰だか知らねえが、スカッとした。ありがとう。

樋口「・・・それで」

普通に話進めた・・・流石、変人慣れしてンな・・・

変なところで関心していると、話が進む。

樋口「依頼と云うのはですね、我が社のビルヂングの裏手に・・・最近善からぬ輩が屯している様なんです」

・・・あれ、樋口演技上手いな。
鋭い奴は気づくだろうが。

？「善からぬ輩ッていうと？」

樋口「分かりません。ですが・・・」

そこからは着々と会話が進んだ。
一緒に来るのは谷崎兄妹らしい。

非戦闘員だから、私の出番はねェな。
でもまあ、念の為まだいるか。

・・・盗聴器は、もういいか。
握りつぶされようが何だろうがもういい。

がさ、と盗聴器が外される音がする。
なんだ、もうバレたか。
まあ別にいいが。

太宰「やあ♪」

大音量で太宰の声がする。
耳が死にそう。
そして、ぞわっと鳥肌が立つ。

耶泉「〜〜ッ！！離れろ青鯖野郎が！」

聞こえる訳ないが、叫ぶ。かなりの大音量で。

・・・あ、やべえ。

太宰「いやあ、真逆真上にいるなんてねえ」

後ろから声がして、ゆっくりと振り向くと、私の忌み嫌う太宰の野郎が居た。(嫌いランキング中也と同率トップ)

白目剝くかと思った。

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