第4話:非日常の日常(3) ページ13
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御坂は周囲の砂鉄を集める。
磁力によって操られた砂鉄は、黒い龍の様に一方通行を飲み込んだ。
しかし一方通行は、「大したことじゃない」と言わんばかりにやり過ごした。
砂鉄が振動してチェーンソーと同等の殺傷能力を持つはずの攻撃を受けて、無傷。その現実に目を見開く御坂は、見てしまった。千切られ、放られた、九九八二号の左足を。
「――――――――――!!」
言葉にならない絶叫が、御坂の口から吐き出される。
レールの固定具を外し、この場に存在する全てのそれを、一方通行に叩き付けた。
「!?」
一方通行に突き刺さるはずだった凶器は、御坂の真横を猛スピードで過ぎ去った。一方通行は、全くの無傷だった。
「そうねェそうですよねェ。予定と違うから予想はしてたけど……『お姉様』じゃないですかァ」
悪寒が御坂を襲った。
「確か百八十五手で死ぬンだっけ？ てことは百八十四回はこっちの攻撃に耐えてくれる訳か」
自分とは違う世界に生きている、得体の知れない化け物を目の前にしている感覚だった。
「なんで……なんでこんな計画に加担したの？」
「はァ？」
「答えて!! それだけの力、無理矢理やらされてる訳じゃないんでしょ!?」
コインを構えながら、御坂は叫ぶ。
「こんなイカれた計画に協力する理由は何!? あの子に恨みでもあった訳!?」
一方通行が、無理矢理やらされてると答えたら。一方通行に、何かそれ相応の事情があったなら。御坂は、コインを下ろしたかもしれない。
「理由ねェ……」
一方通行は、またも「みさか」の期待を裏切った。
「絶対的なチカラを手にする為」
御坂は、自分の耳が信じられなくなった。
「低能力者は異能力者になろうとする。異能力者は強能力者になろうとする。強能力者は大能力者になろうとする。大能力者は超能力者になろうとする。だったら超能力者が絶対能力者になろうとすンのは自然な流れだろうがよォ」
高校生大学生が進級する為に勉強するのと同じ。一方通行は、御坂にそう告げた。
「何よそれ……絶対的なチカラ？ 絶対能力？ そんな、そんな事の……」
御坂の体から、電流が溢れ出る。
「そんなモノの為にあの子を殺したのかああああああ!!」
激情に身を委ね、御坂は
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ムスカ(ﾊﾞﾙｽしないで)(プロフ) - 凄い面白いです！！原作に近いのに原作とは違うイレギュラー(一方通行ちゃん)の続きが気になります…!!応援してます！ (2017年7月20日 2時) (携帯から) (
レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - Σ(ﾟДﾟ)ｽｹﾞｪ!!面白かったです！頑張ってください (2017年5月17日 15時) (レス) id: 8490ef35d5 (このIDを非表示/違反報告)
ガルシア - 頑張ってください！ (2017年5月5日 16時) (レス) id: 980d9fadba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊桜 | 作成日時：2017年4月27日 19時
