私のママはベルモットです【名探偵コナン】

5 幼稚園 ページ5

「幼稚園？」

未だ悲しみから立ち直れていないAにベルモットがだした苦肉の策が同年代の友達をつくること。

とにかくAラブのベルモットは、いまやAの元気のためならなんだってする状態で、やっとAも笑顔を見せるようになったばかりの時のことだった。

アメリカではいろいろあって友達もできていなかった様子のA。

社会性も必要だし、世間体もあるし、幼稚園にいれたらどうだろうというのはベルモットが脳みそフル回転させて絞り出したものだ。

「えぇ。

少し友達と遊んでみたら？」

ベルモットがニッコリ笑っていえば、「ママがそういうなら」とAは答えた。


「A・ヴィンヤードです。よろしく」

翌週。

幼稚園でそう言って頭を下げたAに近寄ってきた三人-



「私、吉田歩美！」

「俺、小島元太！」

「僕は円谷光彦です！」

「なあなあ、あっちで遊ぼうぜ！」

ニコニコと誘う三人に、Aはコックリと頷いた。



三人と遊んでいると楽しくて、なんとなく前向きになれた気がするA。

ベルモットが迎えにきた時も(もっと遊びたかったのに〜)と一瞬思ったぐらいなのだ。

その日一日、Aが楽しそうだったので、幼稚園に行かせて正解だったとベルモットは安堵した。

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