第６話 アブノーマルクラス ページ11
「有花どこ行くの？！」
驚かせてしまわないように、足音を立てないように気を付けながら、
そおっとネコに近付いていく。
『おいで〜』
手を広げてみると、トコトコとこちらに歩いて来てくれる。
なんでネコってこんなに可愛いんだろう。
「もー、ふらっと単独行動しないでよ」
『ごめんなさい…』
ネコをもふもふと撫で回していると、急にいなくなった私を入間君が追って来た。
いや、ほんと、軽く迷惑かけてすみませんでした…
「バビルスは広いから迷っちゃうよ？」
『はい…』
しっかり入間君について行こうと決めたというのに…
でも、ネコの可愛さには勝てないよ。
見つけてしまったら可愛がりに行くしかないじゃないですか…！
「行こう、遅れちゃうよ？」
『はぁい』
仕方ない、登校初日から遅れる訳にもいかないしな。
抱き上げていたネコを下ろし、歩き出した入間君を追いかける。
『じゃあね、ネコさん』
◆◇◆
はい、教室到着です。
入間君の後ろにそっと隠れながらなので教室全体は見えていないのだが…
やたら豪華絢爛だぁ…
『これが…教室…？』
本当にお城じゃないですか。全部の教室こんななの？
「おはよー入間ち！」
「おはようございます入間様！」
誰か来たっ…！思わず咄嗟に後退る。
「クララ、アズくん、おはよう！」
あぁ、入間君と一番仲良しのお二人か。
クララさん可愛いな…アズ君も美形だし…
「あれ？入間ち、うしろにいる子だれ〜？」
気付かれた！…って、丸見えなんだから、そりゃ気付くよね。
「えっと、この子は…」
言いかけたところで、バァンと勢い良く扉が開け放たれる。
何奴ですか？！びっくりした…！
「貴様ら席に着け、出席を取る」
なんだか怖い雰囲気の人来た…担任の先生か？
生徒のことを " 貴様ら " って…怖いわぁ…
とりあえず席に……私はどこに座れば良いのでしょうか？
まぁ、入間君の隣の席に座っておこうかな。
入間君の隣にすとんと腰を下ろし、ぼんやりしながら名前を呼ばれるのを待つ。
魔界の空も綺麗だなぁ……
「鈴木 有花」
『…あっ、はい！』
そうだった、諸事情により鈴木になったんでした。
「前に出ろ」
『はい？』
…自己紹介させられるやつですか？
嫌だよ〜私苦手なんですよこういうの。
何を言えばいいのかわからないし、注目されたくないんだよ私は…！
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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…（・ω・`） (2020年12月2日 21時) (
レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (＊´∇`)ﾉありがとうございます〜！ 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです！更新、無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます！面白かったです((ﾊｱﾄ (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ（^^＊） (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繰莉 | 作成日時：2020年10月2日 23時
