第5話 友達百人できるかな (笑) ページ9
人間界に居た頃はクラスメイトが怖くて不登校。
ほとんど自分の部屋から出てなかったしな…
人と関わる事が少なすぎた結果ですね。
あの頃の私はゲームと本がお友達だったっけ…
「魔界に慣れるまでお休みしますか?」
行くのは怖い。でも、私の我儘で皆を困らせたくない。迷惑は掛けたくない。
『いえ…行ってみないとわからないですよね。なので、行ってきます…!』
入間君が玄関で待ってくれているし、そうと決まれば早く行こう!
玄関に向かおうとしたら、オペラさんに呼び止められた。
「有花様、手を出して下さい」
『こうですか?』
空いていた方の手を差し出す。
手のひらに乗せられたのは…シール?
『これは…?』
「使い魔召喚シールです。何かありましたら、遠慮無く呼び出して下さい」
『ありがとうございます、オペラさん』
これを手に貼って万歳すればいいらしい。
召喚したらまたネコ姿のオペラさんが見られるのかな?
あの姿は見たいけれど、これはよっぽどの事がない限り使わないようにしよう。
仕事中に呼び出したりしたら迷惑掛かっちゃいそうだし。
『では改めて、行ってきます!』
「いってらっしゃいませ」
私を待ってくれていた入間君のもとに駆け寄り、声を掛ける。
『お待たせ入間君。行きましょう』
「うん!」
いよいよ登校だ。担任の先生、優しい人だといいな。
◆◇◆
入間君と一緒に、のんびりと道を歩いていく。
のどかですね〜…私の心は全然のどかじゃないですけど…
緊張・恐怖・不安・期待…色々な感情が渦を巻いて変な感じだ。
なんか具合悪くなってきた…
いやいや、こんな序盤でやられてちゃ駄目でしょう。
まだ屋敷出て三分しか経ってないじゃんか。
どうにかして恐怖に打ち勝たなくては……
『入間君、学校楽しいですか?』
学校に行くのが不安でも、楽しいところを知ってしまえば少しは怖さも軽減するはず!
そう考えた私は、入間君に尋ねてみた。
これで楽しくないとか返ってきたらどうしよう。
「楽しいよ!」
『…ほんと?』
「うん、毎日すっごく楽しい!」
そっか。それを聞いて少し安心したよ。
「心配しなくても、大丈夫だよ」
入間君の優しい笑顔が、じわじわと私の中の " 怖い " を溶かしていく。
不思議だな。入間君と一緒なら、大丈夫な気がする。
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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…(・ω・`) (2020年12月2日 21時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (*´∇`)ノありがとうございます〜! 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね! (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです!更新、無理のない程度に頑張って下さい! (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます!面白かったです((ハアト (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ(^^*) (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:繰莉 | 作成日時:2020年10月2日 23時