鎖の巫女と黒獣

番外編　　やつがれ誕生日 ページ43

夢主side




朝、カレンダーを捲った私はふと昨日の中原さんとの会話を思い出した




昨日私は中原さんの部屋にお邪魔していた



「．．．そういえば明日芥川の誕生日だな」


珈琲を啜りながらしみじみと言う中原さん




『え、そうなんですか？』



思わず持っていた珈琲を溢してしまった




『熱っ』




おいおい大丈夫かよ！？と中原さんは急いでハンカチを濡らして来てくれた





『あ．．．すみません』



中原さんからハンカチを受け取り火傷の場所に当てた




「気にすんなって」





中原さんはニッと笑った







「．．．で話を戻すが出前なんかやるのか」





中原さんが私に尋ねた





『いえ．．．実は何も考えてなくて．．．』






私が言うと中原さんは「じゃ、こんなのはどうだ」と私にこそこそと耳打ちした









手前をプレゼントしてやれば良いんだよ









その事を思いだした私は『はぁ』とため息をついた

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