お菓子が1個 ページ1
教室でうるさいくらいのチャイムが鳴る。
このチャイム音は授業終了の合図である。
授業が終わった瞬間、教室内は騒つく。
グリム「はあー。やっと今日もかったるい授業が終わった。おいっ、A。今日はさっさと寮に帰って、オレ様と昨日のゲームの続きをするんだゾ！」
A「わかっているわ」
私はそう言うと荷物をまとめ席を立った。
昨日やっていたゲームと言うのはゾンビがたくさん出てきてそれらを倒しながら街を脱出するものである(元ネタバ◯◯◯ザー◯)
ー少女、下校中ー
グリム「いっつも思うけど、オンボロ寮と学校に距離がありすぎるんだゾ......」
A「それは.....仕方ないよ」
私も薄々そう思ってはいるが敢えて何も言わなかっただけである
他寮の人達は鏡舎から寮へ行けるが、オンボロ寮は専用の鏡がないため徒歩で帰るしかないのだ
だけど私は結構、気に入っている。
歩いていると、時折声をかけられるからだ。
上級生の''ツノ太郎''さんに。
私は、ツノ太郎さんの名前を知らないからそう呼んでいるがいつかツノ太郎さんの名前を聞けたらなと思っている。
そんな事を考えていたらいつの間にかオンボロ寮に着いていた
オンボロ寮の前は飾り付けされていた
A「え？！」
私は思わずそんな声を出してしまった
グリム「ふう。ついたんだゾ！ただーい............ま.........？」
グリムはようやく異常なことに気付いたのか何故か疑問系になっていた
朝、なんともなかったのに放課後、帰ってきたらこうなっていたら誰でも驚くだろう
グリム「う、うわーーーっ！バケモノだｧーーーｯ！
何ボーッと突っ立ってんだA！さっさと逃げるんだゾｯ！」
グリムは慌てた様子で逃げようとしていたが、私は知っている。
このドラゴンはただのハリボテである事を。
だから私はグリムが面白くて笑いを我慢していた。
その時「おお、帰ったか」と言う声が聞こえた
グリム「おあーーっ！！後ろにもバケモンがｧーーーｯ！！！」
グリムはまた驚いていた
リリア「くふふ、良いリアクションじゃのう〜！思ったより早い帰宅じゃったのう」
グリム「オオ、オマエは.....ディアソムニア寮の....いつも逆さまで出てくるヤツ！」
A「こら、グリム！リリアさんに失礼でしょ」
私はグリムを注意した
リリア「いかにも。神出鬼没の美少年、リリア・ヴァンルージュとはわしのことよ」
A「(美少年だけど..自分で言うかな？)」
私はそんな事を考えていた
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作者名：潮音 | 作成日時：2020年10月14日 23時
