太宰さんが拾った幼女【文豪ストレイドッグス】

八話 ページ9

＊



やってきたのはイタリアンレストラン
人の目が気になるけどしょうがないね



「何食べたい？」




「にいしゃんがすきなもの」




「私の？なんでだい？」




「にいしゃんのすきなものがしりたいから！！」




「なら蟹のパスタとピザを頼んで取り皿に分けて食べようか」





「あい！！あ、はい！！」





あれ、噛んだ？てか今の説明で分かったのかな？




取り敢えず注文をして席で待つ
その間にAに質問をしてみようかな





「Aは今何歳？」



「わかんない」




「どこから来たの？」




「わかんない」





「両親は？」




これには首を横に振った





「家は？家族は？」




「…わかんない」




「怪我をした理由は？」




「……わかんない」




「何が分かるの？」





「おなまえと…にいしゃんのなまえ」





何も分からないってことだね




「やっぱり記憶喪失かな…」





「きおくそうしちゅ？」




「きおくそうし“つ”だよ、何も覚えてないって事」




Aは「へー」と云うと記憶喪失と何回も繰り返していた

結局云えてなかったけどね





料理が来たのでAにパスタを取ってあげた




「熱いからフーフーして食べるんだよ？」



するとAは一生懸命フーフーしていた


肺活量が無くてフーフー出来てなかったので代わりにやって口元にもっていく




大きく口を開けて食べるAを見て何故か幸せな気分になった

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