十八話 ページ19
*
敦「い、いい嫌ですよ！それってつまり餌じゃないですか！」
太「報酬出るよ」
…なに！？
すると太宰さんは紙に何かを書き始めた、そしてそれを国木田さんに渡した
太「国木田くんとAは社に戻ってこの紙を社長に」
「やだ！！にいしゃんといっしょにいるー！！」
国「2人で捕まえる気か？まずは情報の裏をとってｰｰｰ」
太「いいから、それとA、いい子にしてたら御褒美あげる」
「ごほうび…！！」
そんなにご褒美が嬉しいのか目がキラキラしてる
敦「…ち、ちなみに報酬はいかほど…？」
太「こんくらい」
見せてもらった数字をみて僕は………
ーーーーーーーーーーーー
僕達は夜の倉庫に来ていた
近くで座ってる太宰さんが読んでいる本を見て少し引く
敦「…本当にここに現れるんですか？」
太「本当だよ」
太宰さんは本から目を離さずに云った
太「心配いらない、虎が現れても私の敵じゃないよ。こう見えても『武装探偵社』の一隅だ」
いいな……
そう思い勝手に笑いがこみ上げる
敦「凄いですね、自信のある人は。僕なんか孤児院でもずっと「駄目な奴」って言われてて
そのうえ今日の寝床も明日の食い扶持もしれない身で」
孤児院で云われた言葉が蘇ってくる
『天下のどこにもお前の居場所はありはせん
この世から消え失せるがいい』
敦「こんな奴どこで野垂れ死んだって…いや、いっそ喰われて死んだ方がｰｰｰ」
こんなこと云って太宰さんはどう思ったのだろう
太「さて、そろそろかな」
ガタン！！
倉庫の奥で物音がした
敦「きっと奴ですよ！！太宰さん」
太「風で何か落ちたんだろう」
敦「人食い虎だ！！喰いに来たんだ」
僕は立ち上がって太宰さんに伝えた
太「座りたまえよ、虎はあんな処から来ない」
敦「ど、どうして分かるんです！？」
太「そもそも変なんだよ、敦くんｰｰｰ」
太宰さんは変な事を僕に説明してくれた
敦「何を云って……」
そう云おうとした僕の目に月が映る
そこから記憶が途切れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 969人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月16日 18時) (
レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！(p｀･ω･´q) (2019年7月15日 1時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
悪(プロフ) - 美紀さん» 更新ペースを上げられるように頑張ります (2018年3月1日 17時) (レス) id: 2a0f9d1f23 (このIDを非表示/違反報告)
悪(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。漫画を無くしておりました←頑張ります (2018年3月1日 17時) (レス) id: 2a0f9d1f23 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 文スト大好きですこの小説最高です (2018年2月27日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悪 | 作成日時：2016年7月25日 21時
