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十三話 ページ14

*



ようやく探偵社に帰った頃にはAは人気者になっていた




事務員の人たちが持ってきた服に着替えさせられ、まるで着替え人形だ




それを嫌な顔を一つせずニコニコと嬉しそうに着替えてはポーズしていた




「これは凄いことになってるね…」





「あ!!にいしゃん!!みてみて!!かわいい?」




私を見つけた瞬間、トコトコ歩いてきて私に抱きついた




Aの洋服を上から下まで眺める




兎の耳が付いたパーカー、お尻にはフサフサの尻尾まで付いていた




「凄く可愛いよ」




私の言葉を聞いて嬉しそうにそこら辺をぴょんぴょんし始めた





本当の兎みたいだ…





その様子を事務員達が写真におさめていた




「Aおいで」




頭に疑問符をつけたAが来た




「社長に君のことを報告しないといけなかったね、付いてきて」



「あい!!」



私は小さな体を抱き上げると社長室に向かった


その間、たくさん写真を撮られていた




社長室の前まで来てノックをする




「社長、太宰です。お話があって来ました」



「……入れ」



社長室に入るとゆっくりAを降ろして社長の前まで歩かせる



私はAを見つけた経緯とこれまでの事を簡単に説明した



黙って聞いていた社長が目を開いてAを見る


少しビクビクしながら目を見つめ返すA



「……名は?」



「Aです…」



「太宰の話は本当か」


「はぃ…」


社長はAの前まで来ると頭に手を置いて撫で始めた



「記憶が戻るまで太宰に一任する」



「わかりました」

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まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月16日 18時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!(p`・ω・´q) (2019年7月15日 1時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 美紀さん» 更新ペースを上げられるように頑張ります (2018年3月1日 17時) (レス) id: 2a0f9d1f23 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。漫画を無くしておりました←頑張ります (2018年3月1日 17時) (レス) id: 2a0f9d1f23 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 文スト大好きですこの小説最高です (2018年2月27日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年7月25日 21時

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